水上勉原作、沢田研二・松たか子共演。
信州の大自然に囲まれた古民家で、一人暮らしを続ける作家のツトム。
作品を書く以外は畑を耕したり、山菜を採集したりして時給自作の生活を続けている。
時折原稿を取りに訪ねてくる編集者真知子と心が通い合い、手料理をごちそうしたりする。

日本の原風景のような清らかな自然と、豊かな四季折々の移ろいとともに、素朴な田舎料理を調理し旨そうに食べるシーンが淡々と続く。

それとお人好しのツトムに、亡き妻の弟夫妻が図々しく義母の世話や葬式などを押しつけてくるが、特に抗うこともなくツトムが役割を果たす姿も何だか自然でペーソスを感じる。

親子ほども年の離れた真知子との関係はどうなるのだろうか、と思っているうちにラストにその答えが待っていた。

人生には色々な出来事があり人間は様々な経験をするが、結局日々食べて命を永らえていくということがベースなのだと改めて気づかされた、