繰り返し野武士の略奪に苦しむ農村の村人たちが、宿場町を往来する武士に助太刀を頼みに行く。条件は毎日の食事を保証するだけ。だが武士たちは誰も歯牙にかけない。
そんな折、子どもを人質に立て籠もる盗人を退治した勘兵衛の姿を見かけた農民たちは彼に縋りつき、なんとか助力を得ることを承諾してもらう。
勘兵衛が出陣した戦は負け戦ばかりであったが、優れた知略と胆力を備えた勘兵衛の魅力に惹きつけられた侍が、瞬く間に六人集まる。四十人以上いる野武士の群れに村人と七人の侍の戦いが始まる…。

言わずと知れた日本映画の最高峰の作品だ。リバイバル上映された時も含めて、テレビで五回以上は繰り返し観ているが、全く飽きない。
緊張と興奮の交錯する戦闘シーン、ユーモアとペーソス、ロマンス、友情…あらゆる要素が詰まっている。
また個性豊かな侍たちの魅力と、怯えつつも戦いに加わる農民の狡猾さ・強かさが感じられる。
侍たちそれぞれ甲乙つけ難いが、強いて挙げれば宮口精二演じる武士の中の武士・久蔵だろうか。