誘拐犯の男と奇妙な共同生活を送った少女が、数年後その男と偶然再会し慕情を強めていく。そのことによって結婚相手と破局することになる。ただ誘拐犯といっても、不幸な身の上の少女が公園で濡れそぼっていた時に、傘を差し出してくれた大学生に自分から付いていったのである(それでも充分犯罪になってしまうが)。

実際にはあり得ないような話だが、虚構だからこそ小説や映画で表現できるのである。


この複雑な主人公を演じた広瀬すずの演技力が素晴らしかった。これまでの清純なイメージを壊す体当たりの演技は、ショッキングではあったが、よく本人がチャレンジしたものだと思う。

巷間の噂によれば、数年後にハリウッド進出を考えているからだというが真偽のほどは如何に。