梅安シリーズ第二弾。
梅安の相棒である彦次郎の女房と子の命を奪い、彼の人生をめちゃくちゃにした極悪非道の浪人集団に復讐を仕掛ける。
この浪人集団のボス井坂惣一を椎名桔平が演じているのだが、こいつの所業がじつに悪辣で憎たらしい。彦次郎と梅安の復讐の方法が残虐なものの、思わずざまあみろと言いたくなった。腕のたつ剣客集団だったが、暗殺のプロの手にかかればあっさりと始末されてしまった。

前半の復讐劇は彦次郎の恨みを果たすものだが、佐藤浩一演じる浪人井上半十郎がクローズアップされる後半は、梅安が彼の復讐相手である。梅安が若い頃不義密通を犯した上、嘱託殺害してしまったのは半十郎の妻だったからだ。
半十郎は梅安同様仕掛人であり、井坂以上に腕がたつ。尚且つ梅安には半十郎に引け目があるので、窮地に立たされる。
だが相手もこちらも二人の仕掛人同士。
死闘が繰り広げられ、これが最大の見せ場