大学当局と企業・軍の癒着と反黒人差別に反対する学生たちが、校舎を占拠しストライキを行う。ボート部の学生だった主人公サイモンは、何の気なしに自然と運動に参加する。そこで知り合ったリンダと恋愛感情を持つが、保守的な体育会系(世界共通なんだな)をやめようとしないサイモンに距離を置くようになる。
やがて当局は機動隊を学内導入し、スト破りの強行手段を取ろうとする中、学生たちは輪になって座りこみ、ジョン・レノンの「Give Peace A Chance」を手拍子で合唱する。

1968年にコロンビア大学で実際に起こった実話が元になっている。学生たちは非暴力の方針なので、日本の大学紛争の時のようにヘルメットに角材などの武装はしていない。が、初期の頃は大学の敷地を封鎖している警官たちに奇襲をかけて、御輿のように警官を持ち上げたり帽子を奪ったり実力行使している。

そして主人公もそうだが、学生たちは特に明確な理由もなく運動に参加しているように見える。同じボート部員はサイモンのことを非難して殴ったりしたのに、その翌日には仲間に加わったり。

そしてラストのクライマックスへと向かうわけだが、日本で後年大ヒットした『いちご白書をもう一度』という歌の中で、

悲しい場面では 涙ぐんでた
素直な横顔が今も恋しい

という歌詞があるが、拙者には特に涙するような悲しい場面はなかったのだが…。
やっぱりあのラストの機動隊が突っ込んんでくるところかなあ。悲劇的ではあるが。