統合失調症に苦しみながらも、その素晴らしい数学力と妻の愛によりノーベル賞を獲得した実在の学者の物語。

ラッセル・クロウとジェニファー・コネリーの夫婦愛がよい。人付き合いが苦手な(恐らくアスペルガーも入っていたか)主人公ナッシュを偏見なく付き合う元教え子アリシア。

ナッシュは自分が描く、亡霊のような三人の架空の人物に苦しめられ続け、最後までつきまとわれるが、「無視」を何十年も続けることで克服してきた。

物語の途中で夫婦間の危機が何度も訪れてハラハラさせられるが、それを乗り越えてノーベル賞授賞式で妻への感謝を伝えるシーンがクライマックスだった。

22年前の映画だが 登場人物たちの徐々に老けていく姿を自然に演出しているのが、さすがハリウッド。