
昔から何度も映画化されている、伝説の保安官の人生を丹念に描いたドラマ。上映時間は3時間を超える。
ワイアット・アープといえばOK牧場の決闘であるが、正直言ってこれまでその名しか知らなかった。だがこの映画を観て、そこに至るまでの経緯がよくわかった。
保安官になるまで法律学生、バッファローの皮売り、そして保安官を勤めると同時にカジノや酒場(売春宿も)のオーナーも兼ねてことに驚いた。ずいぶん雑多な時代である。
ワイアットは保安官事務所に兄弟やかつての仕事仲間、友人などを招き入れる。これもかなりいい加減な時代であると思うが、「血は水よりも濃い」という父の教えを忠実に守った証拠でもある。
その他にも「人生は失うことの連続」という格言めいた台詞もあり、安定した生活を求めながらも、どこか感情に流されていく虚無感が漂う。
見ごたえのある作品だと思ったが、ゴールデンラズベリーという映画を酷評する賞で、最低作品賞が与えられるという不名誉を受けている。
思えば1990年代前半まで俳優として絶頂を極めていたケビン・コスナーが凋落したのもこの頃で、ケチのつきはじめがこの映画かも知れぬ。
評価3.5。