マーティン・ハリス博士は、妻のリズと一緒に学会に出席するため、ベルリンにやってきた。

空港からホテルに着き、リズがチェックインをしている間、空港にトランクをひとつ忘れたことに気づいたマーティンは、一人でタクシーに乗り空港に慌てて引き返す。


ところがその途中事故によって、タクシーごと河に転落。
辛うじて救助されるが、4日後目覚め、ホテルに戻って会った妻のリズから、「あなたなどしらない」といわれる。
しかもその傍らには、マーティン・ハリスという他人が夫として寄り添っていた。


混乱する「マーティン」。自分は一体何者なのかー。事故による記憶障害で他人を自分と思い込んでいるのか…。

しかし実はそこに、恐るべき陰謀が隠されていた…。


冒頭からぐいぐいストーリー展開に引き込まれた。
中盤にこの映画のジャンルがサスペンスものと悟るが、予備知識なしで観たことが、却ってよかったと思う。


主演のリーアム・ニーソンは、スターウォーズ・エピソード1でジェダイの騎士クワイ・ガンを演じた人。
自分が何者かわからないうちに追い詰められる、主人公の恐怖感をよく表現している。


また、格闘アクションやカーチェイスでのハンドル捌きも、迫力あるシーンも演じている。
(なぜ植物学者にそんな技術があるのか…という疑問は後半明らかになる。)


妻のリズ役はジャニュアリー・ジョーンズ、そしてヒロイン役はダイアン・クルーガー。前者はチャーミングで、後者はクールな美女。
主人公が最後にパートナーとしてどちらの女性を選ぶことになるのか…というのも興味の湧いたところ。


ただ襲撃者をことごとく殲滅し、舞台となるホテルを滅茶滅茶に破壊して、なおかつ顔も思いっきりバレてるのに、警察に捕まらずにハッピーエンドになるのはなぜか…と思った。

が、重い展開がずっと続いたため、やはりハッピーエンドじゃないとつまらないものになっただろう。


評価はひさびさの4をつけよう。