チャールズ・ブロンソンのデス・ウィッシュ(狼よさらば)シリーズ第4弾。

かつて妻子を凶悪犯に殺され、復讐のために自警団員となったポール・カージーは、新たな恋人カレンを得て平穏な暮らしをしていた。だが、カレンの娘エリカが、ドラッグの売人のコカインを飲んで中毒死する。

カージーはまずその売人を血祭りにあげるが、新聞社主を名乗る男から、二つの麻薬組織の撲滅を依頼される。
カージーの凄まじい闘いが再開されたー。

年齢的にやや太って老いた感じのブロンソンだが、やはり銃を使っても素手で戦っても、ほとんど敵なしの強さを発揮している。

子どもをもドラッグで食い物にして、その多くの命を奪っている、極悪麻薬ギャング次々に始末していくのは正直痛快である。

ギャングどものパーティーやホテルにどうやって潜り込んだのか、指紋を現場に残しまくっているのに、なぜ捜査線上に浮かんでこないのか、いやこのシリーズでカージーがなぜ服役していないのか……なんて、考えっこなし!

とにかくブロンソンが強くてカッコいいのでよいのだ。

が、最後はカレンが人質にされ、さんざん引っ張り回された上、結局射殺されてしまうところでアレッという感じになった。しかもラスボスを倒したあと、カージーはカレンを一顧だにせずにスタスタ去ってしまう。なんか最後に納得がいかん。

評価3.5。