ヒュー・ジャックマン主演のサスペンスドラマ。
家族ぐるみで近所づきあいをしている白人(ドーバー家)と黒人(バーチ家)の家庭。感謝祭のホーム・パーティーの準備をしている最中に、それぞれの家庭の6歳と7歳の女の子ふたりが忽然と姿を消す。

その場にRV車を停めていた男・アレックスが疑われるが、10歳程度の知能しか持たず、何を聞いても要領を得ない。白人家庭の父親ケラーはアレックスを絶対犯人と決めつけ、拉致したうえ古家に監禁し、拷問を加えて自白させようとする。そのうち、この男よりもっと怪しい男が捜査線上に浮かんでくる。
一体、真犯人は誰なのか―。
そして女の子たちの安否は―。

最後にどんでん返しが待っていた…。

子どもの誘拐事件の多いアメリカなら、いつこういう悲劇が起こってもおかしくないと感じられた。

ヒュー・ジャックマン演ずる父親が執念で娘の行方を追おうとするのだが、自分が犯人と確信している男に暴虐の限りを尽くす。男は顔がパンパンに腫れ上がるが、さらに殴打・シャワーの熱湯攻撃と見ていて気分が悪い。娘を思って必死なのはわかるが、すぐ怒鳴り散らすわ、暴力を振るうわで、あまり感情移入できない。

この事件の捜査をしているロキ刑事もいつも1テンポ行動が遅く、頼りない。
真犯人が「神への挑戦」とやらで多くの子供を誘拐・殺害しているが、理由が判然とせず、ただのカルト的人物ということで終わっている。

153分と長編映画だが、退屈するということはなかった。途中までは救いようのない展開だなと思ったが、一応ラストはハッピーエンドとなるので少し溜飲は下がった。

評価3.5。