前回の「アメリカン・ニューシネマ」を投稿してから、あっという間に半月が経過してしまった。
これまで観たアメリカン・ニューシネマの中で、馴染まない作品のことを次回述べるなどと、もったいぶった言い残しをしてしまったが、あっさり言おう。
それは、ダスティン・ホフマン主演、キャサリン・ロス共演の「卒業」(1967)である。



気に入らない理由をかいつまんで述べると、主人公ベンジャミンが煮えきらない性格故に、女性に二股膏薬を貼るのだが、その相手がロビンソン夫人とその娘のエレーンという二代に渡るところがおぞましい。
しかもエレーンがその事実を知って半狂乱になり、挙げ句のはてに別の男と結婚式を挙げるのだが、その日に軟弱なベンジャミンが花嫁強奪を実行するのである。
このストーリーの破天荒さ、全くのリアリティのなさでB級映画としか評価できないのである。
けれども、映画公開当時、高校生だった会社の先輩に言わせると、これこそがまさにニューシネマの代名詞であり、憧れの映画だったと秀作であることを譲らないのである。まさに時代の風を感じた者でないと、理解しがたい作品と思っている。
ただし、映画のサウンドトラックを担当したサイモン&ガーファンクルの「サウンド・オブ・サイレンス」、「ミセス・ロビンソン」は、音楽史に残る名作である。