映画「ボーン・トゥ・フライ」 | champagne-bar-tritonのブログ 映画と観劇と浜田省吾

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福岡市にある、「シャンパンバー トリトン」のオーナーです

ワン・イーボーが挑む、中国の本格スカイ・アクション。
テストパイロットたちの情熱と友情、絆を描く。


映画「ボーン・トゥ・フライ」

 


空軍のパイロットであるレイ・ユーの、飛行訓練から始まる。
「トップガン」のような、リアルで迫力あるスカイアクション。


緩急をつけた映像は見応えあり、本格的でスピード感がある。
空中戦の臨場感が味わえる、見事な飛行シーンが素晴らしい。


レイ・ユーは操縦に長けているが、トラブルを起こしてしまう。
様子を見ていたチャン・ティンは、彼の才能を見抜き勧誘する。
彼は戦闘機のテストパイロットチームの、隊長を務めていた。


レイは厳正な選考を経て、テストパイロットに選ばれることに。
教官と優秀な仲間たちと共に、新世代の戦闘機開発に挑んでいく。


ステルス戦闘機のテスト飛行任務に就くが、想像を絶する過酷さ。
死と隣り合わせの極限状態の中、テスト飛行が繰り返される。


他国より遅れを取っている中国が、独自で開発する様子を描く。
基本、中国万歳!という作品なので、本国でウケるのは納得。


レイを演じるワン・イーボーは、惚れ惚れするほどかっこいい。
開発に情熱を燃やしながら、成長していく過程が魅力的だった。


若者たちが夢を追う挑戦と挫折の物語であり、成長と再生の物語。


個人プレーに走るレイは、ライバルのドンと衝突してしまう。
だが、チャン隊長の元、友情と絆と信頼関係を育んでいく。


技術者らと最新技術を結集してテストするが、成果が出ない。
難関なミッションに対し、焦り戸惑い、苛立つ姿が分かる。


さらに、頼りにしていた隊長にまさかの悲劇が起きてしまう。
ベテラン俳優フー・ジュンも、渋くてかっこよくて良かった。
時に厳しくも優しく若者を導く、リーダーとしての貫禄がある。


そんな彼らを支える家族愛や、師弟愛を盛り込み感動的だった。
多くの犠牲を払った殉職者への、愛とリスペクトを感じさせる。


一度は挫折したレイだったが、再び空を飛びたいと決意する。
周囲の人々多くの協力を得て、一丸となり同じ目標に突き進む。


若者の情熱とパワーが漲り、たくましく変化する姿が頼もしい。
クライマックスの挑戦は、スリリングでハラハラドキドキもの。


誰もが諦めた時に起きた奇跡の逆転劇は、感動的で興奮した。
最後は爽快なサクセスストーリーでもあり、人間ドラマも深い。

 

軍医と恋に発展するかと思いきや、くらいの加減も良かった。
お国事情はともかく、イケメンによる航空アクションを楽しめた。