映画「帰ってきた あぶない刑事」 | champagne-bar-tritonのブログ 映画と観劇と浜田省吾

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舘ひろしと柴田恭兵が刑事を演じるシリーズ「あぶない刑事」。
放映開始から、38年経った今でも愛される伝説のドラマの劇場版。
警察を定年退職後に探偵となった二人の活躍を描く。


せっかくなので、舞台挨拶中継付きで鑑賞した!


映画「帰ってきた あぶない刑事」

 


警察を定年退職後、海外で探偵をしていた鷹山と大下だったが。
8年ぶりに横浜に帰って来て、探偵事務所を開くことになった。


タカ&ユージ、息もピッタリなコンビのバディっぷりが楽しい。
変わらずにタカはダンディで、ユージはセクシーでかっこいい。


依頼人第一号は、母親を探して欲しいという女性、彩夏だった。
彩夏の母を知る二人は、それぞれ自分の娘かもしれないと思う。


珍しく、独身の二人が父親の一面を見せるのが、斬新で面白い。
こんなに溌溂とした可愛い子が娘だったら、嬉しいのも納得。


懐かしいお馴染みの顔ぶれと、新たに加わった豪華なキャスト陣。
新旧入り混じった出演者に、シリーズの歴史をしっかり感じる。


時折、過去の映像が挟まれるので、懐かしくてワクワクした。
若かりし頃はかっこいいし、今は今の渋さがあって素敵だった。

 


早速行方を探る中、横浜で殺人事件が多発し、彩夏も襲われる。
事件の背後には、二人の過去の因縁の相手の組織が存在していた。


あくまでも警察じゃないので、これまでのような捜査は出来ない。
だが二人は、彩夏と横浜を守り、事件を解決しようと奮闘する。


肉弾戦のアクションもあり、身体を張っていて驚くし感心する。
ユージは華麗なケリを披露して、屈強な男たちに立ち向かうが。


年齢的にダメージをくらってしまうのも、リアルでご愛敬。
老いた現在そのままの戦いぶりに、時の重みを感じさせ可笑しい。
ユージは今回もめっちゃ走っていて、素晴らしい体力に拍手。


組織はさらに暗躍し、二人に襲い掛かり何度も窮地に立たされる。
その度に互いをリスペクトする二人は、相棒のピンチを救う。


そんな二人の永遠の部下である透が、ひそかに手助けする。
いくつになろうと出世しようと、変わらない関係性が良かった。


激しい銃撃戦も展開し、ド派手アクションも本格的で興奮する。
随所で笑えるコメディ要素と、シリアスとのバランスが絶妙。


さらに、いつもの奇抜な衣装の薫まで登場し、最高に笑った。
歳は感じさせるけど、あぶ刑事ファミリー勢揃いは奇跡的だ。


そして、敵の爆破テロ計画が分かり、阻止しようとする二人。
カーチェイスも迫力があり、ラストの戦いは見応えがあった。


ある悲劇が起こり、タカの嘆きは切なく辛いが渋くて痺れた。
怒りに燃えるタカは、ハーレーでショットガンをぶっぱなす!
待ってました!の最大の見せ場、かっこ良過ぎて笑える勢い。


ちゃんとあぶない探偵ではなく、あぶない刑事の理由がある。
まさに「かえってきた」姿の粋な計らいに、大興奮だった。


エンディングも、エンドロールの音楽も懐かしくて楽しくて。
かつてのファンも楽しめて、知らない世代でも充分楽しめる。
38年も愛されながら続くのが分かる、見事なエンタメ作品だった。

 

 


上映終了後に、監督と出演者による舞台挨拶中継付き。
俳優人生において代表作となった作品への、想いを語った。


舘ひろしさん、本当にダンディでサングラスが似合ってて。
プライベートでも仲の良い素が垣間見えて、面白かった。


視聴者からの質問に答えるコーナーも、愉快で楽しかった。
最後に、撮影OKの時間が設定されていたのも、嬉しいサービス。


お二人が元気な限り、無理ない範囲で続いて欲しいと思った。