大好きなジェイク・ギレンホール主演、久しぶりだな~。
銀行強盗に挑んだ兄弟が、救急車で街中を激走するカー・アクション。
映画「アンビュランス」
病気の妻の治療費を稼ごうと必死な、元軍人の男ウィル。
高額な手術費が必要だが、保険も適用されず、途方に暮れる。
困ったウィルは悩み、血の繋がらない兄ダニーに相談する。
カリスマ的犯罪者のダニーは、銀行強盗の計画に協力を求める。
渋々参加することになったウィル。単純な強盗のはずだった。
しかし、予期せぬ事態が次々と発生し、激しい銃撃戦に発展。
いきなり、警察に建物を完全に包囲され、窮地に追い込まれる。
スピード感のある展開で、ド迫力でド派手でハラハラドキドキ。
ここからノンストップで、終始スリリングな攻防戦が展開する。
仲間が次々と脱落していく中、二人は地下に逃げ込むのだが。
追って来た警察ともみあいになり、ウィルは発砲してしまう。
警官が重傷との無線連絡を受け、現場にやって来た救急車。
二人は救急車をジャックして、LAの街中を激走して逃亡する。
その救急車には、若き救急救命士のキャムが乗っていた。
必死で治療を施すのは、ウィルの銃撃を受けた瀕死の警官。
警官を絶対に死なせてはならないと、互いの想いは同じなのだが。
強盗と人質という関係性で、極限状態での駆け引きが始まる。
ウィルは妻の為に、奪った大金と共に逃げ切らなくてはならない。
豪快にクラッシュしまくる、激しいカーチェイスが凄まじかった!
街中を破壊するんじゃないかという勢いで、ぶっ飛んでいる。
ドローンを駆使したカメラワークもお見事で、ド肝を抜かれる。
色んな視点からカー・アクションを楽しめて、スゴイ!と大興奮。
さすがマイケル・ベイ監督だな、と唸らされる本格的な映像の数々。
重低音の音楽が効果的に鳴り響き、臨場感が増してワクワクさせる。
大量のパトカーにヘリコプターまで追って来て、壮大なスケール感。
とにかくアクションが凄いので、それだけでも面白いのだが。
人間ドラマも濃厚で、色んな要素が盛り込まれているのも良かった。
キャムの仕事にかける情熱と同時に、過去に抱えた闇が見えてくる。
協力的で根は優しいウィルを理解し、次第に信頼関係を築いていく。
ダニーはクレイジーでキレやすいが、兄弟愛はしっかりとある。
ウィルと何度もぶつかりながらも、協力して無謀な逃走劇に挑む。
時には、キャムの治療にも協力したりと、愉快で心底憎めない。
シリアスの中に、随所にユニークな笑いがあるのも実に楽しい。
警官は危篤状態となり、キャムがリモートで手術に挑むことに。
あまりにグロくてきつかったが、それでもユーモアを感じさせた。
いくつものピンチを乗り越え、ついにある場所に辿り着くが。
まだまだ終わらない、2時間以上の尺でたっぷりと見せてくれる。
兄弟の熱い絆が感動的で、衝撃の結末は切なく悲しいのだが。
ウィルの想いが報われて、救いと希望が見えるラストに感動した。
キャムが、自らの使命を全うしようと奮闘する姿も素晴らしかった。
この事件をきっかけに目覚め、成長したことが分かるエンディング。
豪快なアクションと同時に人間ドラマを楽しめ、飽きさせることなく。
作品の世界観に夢中になり、超大作感を味わうことが出来て痺れた。
あと、ジェイク・ギレンホールがキレキレで素晴らしかったのが、期待通りだった!(笑)