~前回までの話~


マラケシュへ到着し宿を見つけた俺は、宿のレセプションのバイオからクソ甘いモロッコティーをもらう。


ネットカフェで近況報告をして、ドヤドヤしている地元の大衆食堂へ入り食事をする。


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ジャマエルフナ広場


城壁に囲まれた旧市街の中心にある約400m四方の広場、文化と交易の中心として栄えてきた。


かつては公開処刑なども行われていた、現在では屋台や大道芸でにぎわう。


ジャマエルフナ (Djemaa el Fna) とは、アラビア語で死人の集会場を意味する。



※2011年4月には遠隔操作による爆破テロが発生した場所である。


フランス人8名を含む17名が死亡、20名以上が負傷した。



ドヤドヤ食堂で食事を済ませ、世界遺産の『ジャマエルフナ広場』へと俺は向かった。


※絶対にマネしてはいけません※ ~CHAMPの冒険記~


4DHのオレンジジュース。

その場で絞ってくれる。

とても美味しい。

※絶対にマネしてはいけません※ ~CHAMPの冒険記~


『バシバシッ!バシバシッ!



男2人がボクシングをしている。
(と、言ってもユルユルのスパーだったが)




へぇ~と俺が見ていると、一人の男が俺に気づき、




男(こっちに来い、お前もやらないか?( ̄∇ ̄+))

のようなジェスチャーをしている。




男(いいからこっち来い、やろうやろう。(。-_-)ノ゙)




ニカァ(^∇^)っと、たまに見せるこいつの笑顔が愛らしい。

よく見るとこいつ…歯が溶けてる…。

こいつをボケのおっさん呼ぼう。

(漫才のボケ担当なので)




もう一人の方は強面で高身長だ。

こちらはツッコミのおっさんと呼ぼう。

(漫才のツッコミ担当なので)




俺は、グローブ装着し、ボケのおっさんと軽いミット打ち、

そして、暫くするとおっさんが叫び出す…。






ボケおっさん『アイアイヤァァー!!!$)&>*$)#!!』



声を出し、お客さんを集めている。
どうやら、こいつは大道芸人で、まぁ係の人らしい?
何を言ってるか分からないが何か始まるようだ。






俺の腕をグッと掴み、真面目な顔で




ボケおっさん『今から俺とお前で戦うからな。』




言葉は分からなかったが、俺には分かった。
どうやら見世物になるストリートファイトに俺は出場させられるらしい。
半分ハメられた感はあったが、何故か俺は断らなかった。


ここで試合開始までの流れを説明しよう。



①前座

まずは、長い寸劇。二人の大道芸人が漫才をやる。

※ツッコまれる瞬間、ボケは自分の足を叩いて音を出し叩かれた振りをする。こんな技術始めて見た。




②選手入場

人で作ったサークルの内側をグルグル回る。

どうやら、これは入場パフォーマンスのようだ。




③見合い、煽り

相手を目の前にしてシャドーをして相手を威嚇。

格闘技で良くある、煽りだ。客を盛り上げる。




④祈り

膝を付き、アッラー神に祈りをささげる。


※賭けが行われたり、見世物として見物客から集金する。




ここまでくるのに15分はかかっている…。

ようやく、試合開始だ。

レフェリーはツッコミのおっさんだ。


ツッコミおっさん『いいか?ルールはボクシングだ、パンチだけノーキックだ、分かったな。』




俺はコクッと、首を縦に振り、軽いスパーだろうと思い、流してやろうと思っていた。緊張する。




そして、拳を合わせて




『ボックス!!!』





という掛け声とともに試合が開始した。












ボゴッッ!!!∑(゚Д゚)









ちょっ、あれっ?(((( ;°Д°))))




腹部に衝撃を受けた。


さっきまでの、ゆるゆるスパーとはエライ違いだ。


ニカァっとした、ボケおっさんの表情はなく、


ギッ!とした戦意が感じられ、全力で殴りにかかってくる。


彼は俺を倒しに来ている。




こいつ、マジだ。


突然の強い攻撃と


裏切られたような気持ち


強い焦燥感が俺を襲う。


後ろへ下がる。



相手は頭を下げてボディを滅多打ちにしてくる。

ボディ多めのインファイター。

が、素人。


俺はボクシングはあまり得意ではないのだが、

残念ながら、おっさんには負けない。


卑怯な事に俺は格闘技経験者としての肩書きをいくつか持っている。


試合は3Rのポイント制なのだが、実際のところ、客が満足するか相手が伸びるまで行われる。


ボケおっさんには悪いが、やられる訳にはいかない。

こっちもやらせてもらう。


俺は確実に当てて、ボケおっさんを倒した。


が、

最後の最後に1発だけ目にもらい、コンタクトが吹っ飛び、俺は片目になってしまう。


ちなみに俺は-8.0の極度の近視なのだ。

コンタクトが無かったら目が無いのと同じ。
本当に何も見えない。


ツッコミおっさん『ジャパンの勝利~!』


腕を上げられ、ギャラリーから拍手をいただいた。
ツッコミおっさんは大きな金ダライ片手に、集金を始める。


俺は試合が終わり、ボケおっさんとハグ。

いつものニカァ(^∇^)っとしたボケおっさんに戻っていた。


ボケおっさん『ナイスファイト!お前強いな!』


って言ってるようだった。

何にせよ、だいたい気持は伝わっていた。


ツッコミおっさん『おいジャパン!こっちに来い!』

いきなり腕をグッと引かれ、センターへ。


立っていたのはイゴールボブチャンチン(ロシアのMMAファイター)のような白人。


が、

何故か既にグローブを着けて待ってる。


あれ(・・;)??




やる気満々のようです




今のコンディションは

・コンタクトが吹っ飛び片目で

・辺りは日が落ちて暗い、

・更に、ショルダーバックを背負ってる。


ツッコミおっさん『ジャパンお前はまだいける、頑張れ。』だと。



気が付けば、物凄い人だかり。



地獄の勝ち抜き戦が始まる

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