~前回までの話~


世界遺産の『ジャマエルフナ広場』で見世物になるストリートファイトに出場させられ、ボケのおっさん、ボブを倒し2連勝をした。

しかし…

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対面に、明らかに様子がおかしい奴がいる。


どんな感じの奴かと言うと…


皆さん、まず目を閉じて想像してくれ、




フランス映画に出てくる、

革ジャン来て、

ポケットに手を突っ込んで、

意味も無く交差点に立っている売人。



想像できただろうか?


ビジュアルはバダ・ハリ

※メンチの切り方や、煽りはヴァンダレイ・シウバ


ちょっと待てよ。
バダハリの後ろに仲間が4~5人いるじゃないか。

しかも、バダハリに向かって耳打ちしている。



(あの調子こいてるアジア人、ぶっ殺して来いよ。)


的な事を、

絶対に言ってる。
絶っ対に言ってる!



分かり易過ぎるw!






おやまぁ…(°д°;)




ヤバイ…調子こきすぎた。

今すぐ逃げなきゃやばい。



ボケのおっさんが


ボケおっさん『Finish? Finish? You finish?』


と、俺に何度も聞いてくる。



彼もさすがにヤバイ空気だと感じたのか、

お前逃げろ!と言っているに違いなかった。



言葉の分からない外国人の俺にだって、この状況の理解は出来る。



しかし、気付いた時にはもう遅くて、物凄い数のギャラリーが集まっていた。しかも、血の気が溢れてる連中ばかりw



ここでやらなかっとしても、後で確実に絡まれる。

それなら今、


『ルールありのタイマンで倒しておく必要がある』


流れに身を任せた。


というか、この時は怖くて逃げる事も出来なかった。




ツッコミのおっさんに手を引かれセンターへ…。


やはり、既にグローブを付けて待っている…。
そして、そこに立っているのはバダハリ


しかも、物凄く殺気立っていて、一度も俺から眼をそらさない。

ずっとメンチきってる、終始ヴァンダレイ・シウバ



ギャラリーも興奮し始めて、



『おい!お前バックを置いて戦え!』



おい、冗談じゃない。


こんな所でバックを体から離せるわけがない。

一瞬で無くなるよw


更に、ギャラリーには俺のバッグ

突っついたり、引っ張ったりされる。


気が散る。集中出来ない。


俺の荷物目当てのギャラリーがここに何人いるのか。

目の前の敵に集中しなければならないのに、このちょっかいが何気にダメージ。


そこからまた、試合開始までの儀式が始まるが、儀式中も、バダハリは俺から一瞬たりとも眼をそらさない。


唯一の心の寄り所として、ボケのおっさんが俺のセコンドに付いてくれた。


物凄いアウェー感だったが、ボックスが定着して
周りからはボックス!ボックス!
と声援が飛び交う。


これが唯一の励みだ。



バダハリは試合前にグローブ交換を申し出た。
だったグローブが焦げ茶色になる。

推測だが、バダハリは暗い色のグローブでカモフラージュしようと考えたと思う。

夜の景色に溶け込み、更に見えずらくなる。



ちなみに、今のコンディション
・コンタクト片目
・バックを背負っている
・暗い
・ダメージはそこそこ



セコンドアウトでセンターで見合い。
野獣だ…

プレッシャー半端ない。

不安過ぎる、緊張で体が浮いているみたい…




ボックス!




という掛け声で試合開始!



あれ?こいつもサウスポー(右手が前の構え)
そして、こいつフリッカーだ!
※前に出した手をブラブラと振って攻撃を読めなくする構え




フリッカー?



間柴だ!
※はじめの一歩参照


こいつ、はじめの一歩好きなやつだな(°∀°)b


って、こいつ素人じゃない!
1人目、2人目とはまるで違う、完全に素人の動きじゃない。





とその時、




ゴギャッ!!




視界が歪んだ。


気付いたら俺は、しゃがんでしまっていた。


そして、追加でどさくさの蹴りが来た。


どうやらバダハリのをもらったようだ。


全然見えなかった…。


※コンタクトが無いのは右目だから、とくに右側が見えない。



少し効いた。


耳鳴りするし、蹴りを注文した覚えはない。


にしても、これ最初から本気でいかないと多分勝てない。


でも緊張無くなったよこれで


もう、謝っても許してやんない


本気で行かせてもらうわ


心に固く誓う



『こいつを、本気で倒す』






ギアセカンド








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