~前回までの話~


世界遺産の『ジャマエルフナ広場』で見世物になるストリートファイトに出場させられ、ボケのおっさん、ボブを倒したのだが、

俺を潰しに来たバダ・ハリと対戦することになった。

バダ・ハリの攻撃を受けてギアセカンド発動。

-------------------------------------


ギアセカンド



全開で行く



集中



そう言えばどうでもいい話だけど、

お化け屋敷に入った時、これと似たような感覚になる。



無音の空気

糸のように細い空気を吐き

五感が研ぎ澄まされて

銃弾も避けれるくらいの集中力



そう、まさに今これだ。

俺とバダ・ハリの攻防は続き、

そんな簡単にバダ・ハリは倒れてはくれない。

何ラウンドやっただろうか?

お互いフラフラで、良く見たらバダハリ笑ってる?
俺もつられて、試合の最中なのにクスッと笑ってしまった。


まるで、マークハントVSレイセフォー

※Youtube参照


こんな所で本当に何やってるんだろう?って始めて客観的になれた。



アジア人すらもいない
英語すらも飛び交っていない
知り合いもいない
一人ぼっちで
日本から一人で来て
世界遺産でボクシングしてる



『俺、本当に何やってるんだろう?』



疲れ痛みやストレスが最高潮に達した。
モロッコに来て初めて泣いた。

笑いながら泣いた。

戦いながら泣いた。

本当に自分バカだなぁ。って思った。

ランナーズハイ?

いや、ファイターズハイ



自分に酔った。

今の状況に酔った。

すごい気持ち良かった。



この極限状態、負ける気がさらさらしない。

パンチは見える、さばける!

別に怒ってもないし、至って冷静だ。

人間極限状態なると凄いもんだなと実感する。





そして、ラウンドを重ねるごとに、俺はバダハリの弱点に気づく。



『コンビネーションに弱い』



単発だと、がっつりシバかれるのだが…

ワンツースリー!とコンビネーションで攻めると※固まる癖を発見!

※縮こまって動けなくなる事



昔、ロシアの

皇帝さん.aka.氷の処刑人さんが言ってた。



敵の弱点を的確に攻める事が勝利へと導く



そう、当たり前の事。

はい、いざそうします。



そして、コンビネーションで固まったら一気にラッシュ!!


攻め方がバレて奴はカウンターを狙ってくる!!

リズムを崩してコンビネーション!!


固まったところをラッシュで一気に畳む!!






そして…






最後に~






怒りの~









ジェットピストル!!!





これは逝った!と確信が持てる渾身のジェットピストルを鼻頭にねじ込んでやった。


たまらず、バダハリは尻もちをついてダウン




『ボックス勝利~!!』





バダ・ハリを倒した。


ギャラリーからたくさんの拍手をもらい、
間髪入れずツッコミのおっさんは集金タイム。


そして、バダハリとハグして顔を見た。

初めは、狂犬にしか見えなかった彼だったが、
終わってみれば、ただのイケメンだった。

握手して、仲良くなってしまったw




昔、俺の師匠が言ってた。



『ケンカとSEXは最上のコミュニケーションである。』







ボケのおっさんが、俺の手を取り





ボケおっさん『ほら、お前の取り分だ。』


と言ってコインを渡してきた。







俺『メルシー』





最高のバイト代を受け取った。







読者登録してね