撮影日はいよいよ北陸新幹線の敦賀延伸まで2週間のタイミング。とにかくもう少しの間、第3セクターに移管される区間を感じていたいので、前日の仕事は遅くなったが、疲れた身体に鞭打って撮影に出掛けた。

 

■3月2日(土)

 

前日の23時前に自宅を出発し、今庄駅で車中泊する事にした。このあたりでは何度も車中泊をしたが、この先はなかなか無いかなと考えると寂しい。時折通過する貨物列車の音を聞きながら眠りについた。

 

合わせたわけではないが元々雪予報だったので、景色が少しずつ白くなってきた。しかし、しっかり積もる訳ではなくうっすら白い感じ。遠慮せずもっと降って貰って良いのだが、雪煙とかは拝めないレベルで残念だ。

 

とりあえず雪が木々に積もっているうちに近場で色々撮る事に。まずは秋にも撮った「今庄宿」と書いた灯篭へ。背景の木々にも灯篭にも少しずつ雪が積もっているので、これらを強調して撮る事にした。

 

↑引きの画もあるが、こちらのアングルもなかなか気に入った。寒そうで暖かい画。

4010M 特急「サンダーバード10号」 北陸本線 湯尾→今庄 (福井県南条郡南越前町今庄) 2024.3.2

 

短時間で複数の列車を効率よく撮り南今庄へ。駅のホームをチラ見すると、軽く二桁の同業者の方がおられ、直感的に行かない方が良いと感じた。今庄寄りのトンネル出口が色々と自由が利くので、コロコロ天気が変わる中、ひとり楽しく撮る事が出来た。

 

↑タイミング良く雪が降ってきた。車体のカラーが風景によく合っている。

4012M 特急「サンダーバード12号」 北陸本線 今庄→南今庄 (福井県南条郡南越前町南今庄) 2024.3.2

 

↑今度は流しで。あまり雪が多いと背景と同化するので、この画に限っては程良い雪の量だったと思う。

5056M 特急「しらさぎ56号」 北陸本線 今庄→南今庄 (福井県南条郡南越前町南今庄) 2024.3.2

 

その後、一旦今庄駅に戻り次のポイントへ行く段取りをする。1月頃?に発売されていた時刻表の表紙で今庄駅を俯瞰で撮っている写真があったのだが、今まで全くノーマークの場所で、この画が欲しくて堪らなくなり必死にリサーチをした。その結果、場所を特定して辿り着く事が出来た。その写真よりはるかに雪は少ないが…。

 

↑今庄宿をバックにカーブを駆け抜ける。せめて地面が見えない位の雪が欲しかった…。

4017M 特急「サンダーバード17号」 北陸本線 今庄→湯尾 (福井県南条郡南越前町今庄) 2024.3.2

 

前日の仕事の疲れが出てきたのか、眠くなってきたので昼食を食べて暫く車内で寝て、今度は南条駅の北側へやって来た。この界隈も定番ポイントは同業者の方が多く、いつもの様に定番外しで動く様にした。晴れてきて山を入れようと構えるといきなり雪が降り出し、なかなか天気とイメージが合わないが、こうしてあれこれ考えるのも楽しみのひとつ。うまく実際の天気とイメージが合致した写真もいくつかは撮れていた。

 

↑晴れている間に列車が来てくれて、イメージ通りに撮る事が出来た。ロゴが映える位置で。

4025M 特急「サンダーバード25号」 北陸本線 南条→王子保 (福井家越前市国兼町) 2024.3.2

 

↑こちらは雪が欲しいタイミングで来てくれた。もう少し激しくても良かったが。

特急「サンダーバード32号」 北陸本線 南条→湯尾 (福井県南条郡南越前町鯖波) 2024.3.2

 

雪が降らなければただの枯れた冬景色だが、暖冬なのに3月に入って雪が降るという嬉しい誤算を上手く使えたかと思う。翌日も休日なので、欲張って夕方から夜の部に突入する事にした。

 

vol.2に続く