■2月10日(土)

 

金沢駅でお土産を買い込み、ホームに上がって数分。帰路で乗車する特急「サンダーバード44号」が入線してきた。早速自分の席に荷物を置き、列車の先頭へ。前3両の10~12号車は681系の旧塗装の車両で、ほぼデビュー当時の姿で活躍している貴重な編成だ。先頭部と斜め後ろからと撮ったが、かなりくたびれた様子だった。

 

↑流線型の形状が美しい681系。登場時は衝撃を受けたスタイルも、北陸の顔としてすっかりお馴染み。@金沢駅

 

↑横から見るとかなり痛々しい状態に…。過酷な任務を30年近く担ってきた年輪みたいなものだろう。@金沢駅

 

↑9号車の乗車口。この1枚の写真の中にも色々と「今」が詰まっている。@金沢駅

 

列車は18:42に金沢を定刻に発車し、程なく「北陸ロマン」のメロディが流れて切ない気持ちになる。ひと通り放送を聞き、スピードが乗ったところで夕食だ。メニューは金沢駅で何故か富山の源さんの「ぶりかまめし」を購入。金沢の駅弁を食べたら良いのに誘惑に負けてしまった。

 

 

2年前の出張の際にも全く同じ状況で食べた「ぶりかまめし」と駅ナカ限定のお麦汁。@美川付近

 

松任あたりで食べ始めた「ぶりかまめし」、美味しすぎて味わって食べていると結構時間を食ってしまい、気付けば福井の手前。30分以上ダラダラ食べていた事になる。そしてお麦汁が尽きたので今度は日本酒モード。ほろ酔いで流れる夜景(ほぼ漆黒)を眺める贅沢な時間を過ごした。

 

↑福井の手前でようやく日本酒に辿り着く。少しでも能登にお金を落とす努力の画。@森田付近

 

↑福井の駅名票と下りの特急「サンダーバード」。ほろ酔いだがしっかりと目に焼き付けた。@福井

 

2年前の富山への出張の時はほろ酔いを通り越して途中で寝てしまうという痛恨のミスをしてしまったが、今回は色々と感情が高ぶっていた事もあり終点の大阪までずっと車窓を眺めていた(途中までほぼ漆黒)。後半はこれからも残る区間だが、通しで3時間弱の乗車を味わえなくなるので物足りなく感じるだろう。

 

↑大阪駅で頭をよぎったのは、681系はどうなるのか。塗装が剥げて錆が酷い編成もあるので…。@大阪駅

 

その後の休日を考えても特急「サンダーバード」で金沢まで往復するのは最後と思う。出来れば季節的に車内から雪見酒が出来れば最高だったが、異常な暖冬なので仕方が無い。あとはもう少し沿線で撮る方を…。