昨日までの約2週間、仙台の支店に応援として出張に行っていた。
 
イメージ 1東日本大地震で人手が不足し、私を含めた数名の社員が現地で業務の応援にあたった(震災の直接的な復旧などではなくあくまで社内の応援)。
 
クルマで現地に向かったが、災害の痕跡が随所に表れており、高速道路も応急処置した箇所の段差が激しい。外壁の剥落の危険性があるので歩道が封鎖されたり、地割れや陥没など様々な現象が痛々しい。
 
仙台に到着した夜はまともに食事を出来る店が居酒屋しかなく、牛丼屋やファミレスは私が確認した限り閉まったままだった。
 
しかし、我々の食事の救世主が現れた。6日から24時間営業を再開したと告知をしていた「半田家」という、「ザ・めしや」の安いバージョンみたいなチェーン店だ。この店はとにかく安く量があり、例えばどうみても茶碗1.5杯分のこはんがめし(小)という名前で\105、豚汁\105、カレーライス\250、ラーメン各種\250、天ぷらそばとかけそばがなぜか同じ価格で\250、各種おかずが\84、\126、\147…という具合だ(店舗により価格は異なる)。結局仙台市内の食事が出来る店舗が復活しても、何を食べるか迷ったら「半田屋」みたいなノリになり、4日に3回は訪れていた。
 
イメージ 2そんな中、7日の夜に仙台市内では震度6強の最大余震があり、私の人生の中で最大の揺れを味わった。仕事柄現場に出動しなければならず、現場の復旧を終えて旅館に戻ったのは深夜の4時。現地に来て3度目の夜にして地震の洗礼を受け、翌日からヘロヘロの日々が続いた。
 
間に休日が1日あり、現地の社用車を貸して貰えたので市内をウロウロしようと思ったが、やはり気になる海沿いの場所。今後の防災意識を高める意味でも一度見ておくべきかと考えたが、報道によると被災地見物の人々が復旧作業の妨げになっているとの事。実際は邪魔にならない(なる訳がない)場所を見極めた上で見に行ってしまった私。海岸線から約3km内陸の仙台若林IC付近(しかも高速道路の築堤の内陸側)でもがれきが散乱し、築堤の切れ目から見える海寄りはニュースで見るあの光景だった。
 
イメージ 3勿論私は面白半分で見物に行った訳ではなく、何かの縁で仙台に仕事に来たのだから、「恐い」という事を体感し、自然をナメてはいけないという事を記憶に刷り込む事が目的だった。言い訳っぽいが実際にそうだ。
 
そして昨日18日に応援の任が解け一旦帰京するが、また5月に仙台に応援に行く事が決まった。5日に仙台に着いた時は非常に寒かったが、昨日はケヤキ並木も芽吹いていた。今度行ったら若葉が眩しいのだろうか?少しは仙台は元気になっているだろうか?
 
頑張ろう、東北!!