実家のにゃんこが旅立ちました | カモミール時間

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テーブルコーディネートや紅茶やお菓子のこと、カメラ、お料理、アフタヌーンティー、お花、、そして愛猫のこと…日々の出来事をのんびり気ままに綴っています♪

 

桜の季節を前に...実家のご長寿猫が虹の橋を渡りました

 

 

なぜこんなにも気持ちが入るのか、と言いますと。。

 

20年前のある日のこと、当時の住まいの近くで、ある日主人が一枚の保護猫募集のチラシを持ち帰ってきました

時代を感じますが…近所の方が張り出していたものだったようです

 

 

実家ではわんこしか飼ったことがなくて、初めは躊躇していたくらいでしたが

時をほぼ同じくして両親からペットを飼いたいけれど、今までのようにわんちゃんだとお散歩が大変だから

猫ちゃんを飼ってみたいと聞いていました

 

そういえば...!と少し経った頃

その時のチラシを探し出してすぐに先方へご連絡をしてみたのです

 

後日、お約束をして早速お宅に伺ってみると、初めて対面した3匹の猫ちゃんたちほわほわの柔らかそうな被毛で

(募集を出されたのは生後2ヶ月が経った頃でした)

どの仔も本当に可愛くて♡一緒に遊んでいたら連れて帰りたくなりましたが、その日はそのまま帰りました

 

 

お話によると、ご自宅の前に目が開くか開かな状態でダンボールに入れられて捨てられていたそうです

 

そのお宅は既に2匹の猫ちゃんを飼っていてお詳しく

逆算をしてお誕生日は概ね5月14日頃ね」と仰っていました

 

 

3匹ともに保護されたお家の方々が仮のお名前がつけられていて…

その中に1匹だけそのお名前を呼ぶときちんとお返事を返してくれる仔がいました

 

 

両親にも猫ちゃんに会ってきたと話して、写真も送っておりました

訪問から1ヶ月近く経った頃でしょうか。。あのお返事してくれた猫ちゃん、まだいるかしら?と母から電話が

すぐに先方にお電話をしてみると、「まだいますよ〜♪」と

 

 

猫ちゃんの子育て!は初めてでしたので、色々とお聞きしながら

まずは手が掛からなくなる1年間成猫になるまで私が育て、その後両親に渡すことになりました

 

初めての子育ては当たり前ですが、初体験のことばかりで...戸惑いも多かったのですが、

毎日があっという間で懸命の日々でした

ひとつの小さな命に初めて一人で向き合った約一年間だったのです

 

 

車に乗せてよくお出かけもしたものです

 

 

 

 

 

一番思い出に残っているのは5月の1歳目前のお誕生日頃、一緒に満開の桜を観に行ったこと

 

 

年々桜の開花も早くなり、今年は寒さの影響で遅れておりますが

来週には開花宣言も聞かれようかという東京です

 

 

 

ほとんど食べなくなり10日経った頃には更に体重も減り、フラフラに

それでも毎日トイレにもきちんと行っていましたし

亡くなる前夜には大好きな「焼きかつお」を少しだけ食べてくれました

 

 

このところは実家にも通い詰め...最後に動物病院帰りに桜も、と淡い期待も寄せていましたが

桜の開花を前に旅立ってしまいました

 

と言っても、彼女は初めての一緒に観に行った桜のことをもう覚えてはいなかったでしょうけど。。

 

 

 

 

 

両親に引き渡してからずっと私が帰省するといつもお出迎えと初対面から変わらないお返事とで応えてくれていました

 

 

この歳まで健康で、今月8日頃までは普通にごはんも食べていたみたいです

去年は受けていなかったみたいでしたが、19歳までの血液検査も年齢の割に数値も良く

(腎臓の数値が範囲を少し外れている程度)でしたが、痩せ始めてきてはいました

 

食べることが大好きな猫でしたので、食べられなくなってからは両親も私も衰弱していく姿を辛くて見ていられませんでした

 

老猫ですので、出来る検査は触診、検温、心拍数に血液検査

 

状態が悪くなってからの数値も白血球数が多くなっていたので

どこかに癌や腫瘍、炎症などがあったのかもしれませんが

先生が疑われた腎臓から来る尿毒症など他の数値も悪くなく…

やはり数値的にも20歳10ヶ月の年齢にしては優秀な結果でした

 

 

血液検査が全てではありませんが、高齢になると負担を考えても出来る検査は限られますし

原因を究明できたとしても、手術はおろか治療ができないケースがほとんどです

 

その選択肢は狭められ、対症療法になってしまう現実

 

それでも痛み止めなどの強いものは高齢の体への負担を考えれば無闇に使えません

 

初日に抗生剤の投与と点滴を、その後4日間連続でインターフェロンの投与、加えて点滴を続けて様子をみました

 

 

病院から帰宅した日は割と元気になったようにも見えて、キッチンに食べたそうにやってきたり、

飲水量も少し増していて...少し希望も持てそうな、そんな様子でした

 

最期まで食べたそうな仕草で定位置まで来るものの、ひと口ふた口が精一杯

彼女もしばらくフードボウルの前に座り、粘っている様子でしたが

シリンジでのごはんの投与は嫌いなようで、最期まで食べる意欲を見せていました

 

いつものお返事も日に日に弱くなり、それでもお口は開けてくれても声にはならない声で答えてくれていました

 

看護らしいことも通院とシリンジで柔らかいごはんを与えたのが3回ほど(ほとんど嫌がって食べませんでした)

毛繕いできなくなった体やお顔を拭き、お部屋に入る柔らかな光で10分程度の日光浴をさせた程度でした

 

 

食べなくなって12日目に…桜の散り際のようにあっけなく潔く逝ってしまいました 

 

5月のお誕生日で21歳を迎えることは叶いませんでしたけれど、彼女には心から感謝しています

 

 

 

 

 

我が家の姉猫、桃を迎えた時も経験が生きましたし、何より猫の魅力を最初に教えてくれました

 

お空ではまた大好きなごはんをもりもりごはん食べてるかなぁ

 

 

まだまだ泣いてしまう悲しい春ですが、両親の元で元気で長生きしてくれたことに

何度も「ありがとう」と伝えました

 

 

 

いつか会える時は、大好きな焼きかつおとちゅ〜るを忘れずに持っていくね

最後の最後まで手を煩わせることなく、皆に見守られながら静かに息を引き取りました

 

 

最期までほんとうに偉かったね

 

 

 

「安らかに…そしてたくさんの幸せをありがとう」

 

 

 

いつになく長文ブログになってしまいました

お読みくださり、ありがとうございました

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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