少し休憩して、涼しくなった頃にあるお山に登りました。
【希望の木】と呼ばれる場所。
上からの景色はこんな感じ。
プッタパルティ が一望できる。
わたしの後ろにある白い筒みたいなものが紙なんですけど、そこに願い事を書いて掛ける場所。
ちょうど滞在中に新月、おまけに旧正月。
たまたまステキな時に重なったんだから、と
ある企画を思いついた。
わたしが今回の旅に出かけるのに、友人たちがカンパしてくれてて、その人たちの願い事も集めて、みんなの分掛けてこよう!って。
お山を登る階段の途中で途中で、この巻紙を売っています。
おそらく10ルピー(日本円で20円)くらいの値段だとミランさんは教えてくれました。
私たちはお山の一番上にあった出店で購入しました。
すると、頼んでもいないのにこうして↑
一緒に備えるお花やココナッツも渡してきたんです。
そんで、お願い事を書くのに、厚紙の下敷きを貸してくれたり、ペンも貸してくれ、なんとここに座れ、と椅子まで^ ^
ミランさんはちょっと怒っていた。
頼んでないのに渡される〜って^ ^
↑この若いお姉さんね。
すっごい上手でさ^ ^
一流の場所のサービスみたいに、スムーズで流れるような感じでなびかれてしまうんです。
でも、それが
わたしは
気持ちよかったの。
わたしももちろん感づいていた。
10ルピーでは済まないことに。
でも、椅子に座って、下敷きがあるのはとてもありがたかったし
大切なみんなの願い事を掛けるのに、お花も嬉しかったし、ココナッツも嬉しかったから、黙って受け入れました。
なにより、気持ちよかったから。
掛けてる時の写真もいっぱい撮ってくれたお姉さん。
笑顔もとても可愛かったお姉さん。
神さまの絵の前に備えるお線香もくれて、ココナッツはここで割って中の水分を神さまに与えます。
そんで割れた半分は自分の口にすこし入れるんです。
その儀式もちゃんと教えてもらってさせてもらいました。
でね、支払いは100ルピーだと言われました。
10倍ですよね?
さて☆
ここであなたなら、どう思いますか?
・うっわーボラれた!!
・損した!!
・ちゃんと値段交渉したらよかった!!
・ムカつくー。
そんな反応もあると思うんです。
この日、別の場所でも同じような事があったので、先にそちらを書きますね。
このお山の後、ミランさんがヘナをやりたいって言ったので、こちらの美容院に行きました。
それもとても興味深い体験で^ ^
私たちが着いた時は1人のおばさんのヘアカット中でした。
それが終わってから、ミランさんのヘナをやり掛けたんですけど
すぐに、別のおばさまがやって来たんですね。
そうしたら、やり掛けのミランさんを放置して、そちらのおばさまのムダ毛抜きをやり始めたんですよ笑
たぶん、予約客だったんでしょうね 笑
ちなみに衝撃の糸を使ったムダ毛抜きがこちら!!
スッゲー☆
そんでやり掛けた客の放置プレイ
なんの一言もなく。
日本じゃありえないよね?
予約入ってるのに、新規のお客にかかり始めて、予約客が来たら黙って放置するなんて 笑
いらっしゃいませ〜
もないし
ありがとうございましたー
もないよ?笑
ヘナはデザオン本から選んでやってもらいます。
ミランさんは手にやってもらってました。
明後日、ネパールで姪っ子ちゃんの結婚式があるから、そのためのオシャレなんですって。
わたしは手に入れちゃうと、日本に帰ってアルバイトに行けないから、足に入れてもらうことにしました。
ミランさんの施術中に彼女のアイフォンが鳴りました。
なんと!
イヤホン挿して、たぶん友達?とゲラゲラ通話しながら仕事しだしました。
それが楽しそうで楽しそうでね。
たまに笑いすぎて、手が止まることもあったり 笑
こっちまで笑っちゃうの。
なんかね、チカラ抜けるよね。
ほんで、こういうの、いいなぁと思ったの。
わたしは、ね。
わたしはこんなデザインを選んでね。
デザイン本には30ルピーと書いてあったのは見てあった。
これだけのデザインを1時間以上かけて描いてくれました。
わたしはヒンディー語も英語もできないから、会話が出来なくて残念だったけど、できるミランさんはいろいろこのお姉さんと話していて楽しそうだったよ。
で!
いざ、お会計の時
ミランさんは100ルピー、わたしはなんと400ルピーだと言われました。
ミランさんが少し聞いてくれたんだけど、ミランさんは手だけで面積ちいさいし、わたしのは広いからって言ってるらしくって。
その時も
一瞬どうしようかな、と感じた。
ムカつくなら
ここに30ルピーと書いてある!と交渉もできる。
自分自神に意識を向けてみたらね
喜んで払いたいって思ったんです。
だってもう、めちゃ満足してるもん。
わたしは
楽しませてもらったから。
↑ヘナが終わったのは夜の8時を過ぎていて、そんなに空腹ではなかったので、小さなサモサふたつ。 美味しかったー。
この今日起こった2つの出来事。
いや、それ以外の場面でも
インドは買い物するのも値段があってなかったりする場所が多いし
日本とインドの紙幣価値の違いからくる感覚とか
すごーく感じる事が多くてね。
今回の2つのことで言えば、完全にボラれてんのよ、わたし^ ^
どっちを取るか?なの。
正当性を訴えて、怒って交渉することも出来る。
これも絶対正解だと思う。
旅のガイド的なものには、こうして当たり前にボラれるから、被害が減らないんだ!気をつけて、みたいなことも書かれていて、それもそうだと思う。
ごめんなさい。今後ここに来る日本の方。
わたしはまんまとボラれたよ。
でもね、今のわたしの感覚は
この2つに関しては喜んでボラれたの。
これがわたしの正解だったの。
願い事のは日本円で200円。元の相場の10倍とは言え。
ヘナも日本円で800円。元の値段の10倍以上だとは言え。
ヘナなんて、日本の最低時給くらいなんよ。
この技術で
1時間以上かけて
その上、とても楽しませてもらって。
安い!と思った。
それがわたしの感じたことだった。
例えば、その後も想像したの。
お姉さん、今日はやったー
ってご馳走食べたりするかな?
![音譜](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/038.gif)
友達や家族に、今日はええ鴨がネギ背負って来たよ〜って笑い話にするかな?
そんな光景まで浮かんで、わたしは喜んで払いたいと思っている自分を感じて
すごく幸せだったのです。
インドでお金について感じたこと。
損得で考えると
絶対に気持ちよくなれない、ということ。
誰かの言う正当性や
ジャッジに負けて
今、自分が感じていることをなかったことにしたら
わたしは損しかしていない。
けど
損得でなくて
自分自神の気持ち良さ
嬉しさ
満足度で払えると
何も気にならない、ということ。
喜びしか残らないということ。
つまり
いつも自分自神といれば
不幸になりようがないということ。
日本にいては感じられない
値段がないと言う場所に来て
一つ一つ丁寧に感じていったら
わかったこと。
すごーく大切な感覚になりました。