オレンジの宝石のような夕暮れを見ながら、宿へ。
宿もかなりの山ん中。
山ん中に住んでたから、なつかしい感じ。
すれ違えないような山道をひたすらトントコ行って、民泊「あかくら」に。
ここに泊まるのもフミちゃんからの情報で。
ここのオーナーさんも神がかってた!!
あまごです。
川魚の女王と言われる魚の養殖を生業にされていて、8年ほど前から民泊を始められたというおじさん。
お料理はすべておじさんの手作りで。(奥様はいらっしゃるけど足が悪くなってお手伝いできないそうなのです…)
あまごのお刺身。
以前住んでいた滋賀県の山奥でも、子どもたちがあまごを取ってきてくれていたけど、お刺身なんて食べたことないし
こんなに大きなあまごは初めて見た!
ほかにも塩焼き、それに卵に白子。(あまごだよ?いくらより美味しかった!!)
芋がらの酢の物。南蛮漬け。
ぼたん鍋(いのししね、豚より甘くてコクがあるんですよ♪)
美味しいお米。
食べかけごめん。
これは鹿と猪の合い挽き肉で作ったハンバーグ。
臭いと思う?それが、ぜんっぜん。
固いと思う?それがね、ぜんっぜん固くないのよ。
食べきれないほど。
胃袋あとふたつは欲しいくらいに。
でも、これがおじさんの愛。
足りなかったなんて、思わせたくないし
残飯はおじさんの買ってる犬、猪、鯉ちゃんの餌になるの。
循環がばっちり✩
ご飯をいただきながら、おじさんに熊野のことや、明日の朝行く「丹倉(あかくら)神社」の謂れを聞きました。
なんとこのおじさん
外の人が入ってきて、大切な環境が乱されるのを防ぐために、山を買ったら、神社がついてきた…と言うのです。
そう、あかくら神社はおじさんの山の中にある。
参拝客が増えたので、自腹で駐車スペースも作ってくれている。
でも、それを別に自慢げに話すわけでもなく。
ただ淡々と、すべきことをしていたら、こうなったというような。
サービスも押し付けがましくなくってね
話したい時には居てくれて、わたしたちで盛り上がっていると、すっと引いていく。
神がかっている人だなぁとぼんやり感じていたけども
次の日の朝、あかくら神社に行って、その訳がわかる。
おじさんの見せてくれた本に気になる記述がありました。
「籠もり(こもり)」の響きの意味。
いやいや…
熊野ってすごいところです。
もちろん、まだ触りにしか行ってないのだけど。
わたし的にはこの年になるまで、熊野とはご縁を結べなかった意味がわかります。
少し前のわたしでは受け取れていなかったと思う。
やっぱりこの時期に
玉置神社に呼んでいただいたわけがわかるのです。
受け取れるわたしになっていること。
もうすべての出会いがありがたくって
言葉にならない恍惚感で
夜を過ごしました。