久しぶりに次男の話を。

昨年9月から不登校になっている次男。

昼夜逆転しがちで、みんなの寝静まった夜中にずっと起きていて

朝とか昼頃から眠るという日々が続いています。


やっぱり心配になるときも、ないとは言わないけど

なんかいつもやっぱり大丈夫なんだよな~と思っています。


その証拠っていうか、今日とそして、先月に家族旅行に行ったときのことを書きます。



家族旅行をとても楽しみにしていた次男。

いろんなエネルギーに敏感で小さい頃から人ごみが苦手で

子どもなら喜ぶだろう外出にもあまり出たがらない子でした。

一度は家族旅行にもこずに家にいたこともあるくらい。


だけどそんな子が、さすがにこれだけ引きこもっていると旅行も楽しみみたいで

今回はとても楽しみにしていました。


それまでは完全に昼夜逆転していたんですが

旅行の日程に合わせて、ぐんぐん朝起きる生活に変換していきました。


旅行中は朝起きて、夜寝て

家族と一緒に楽しんでいました。

旅行から戻ると、また徐々に昼夜逆転しはじめました。



やはり、昼間に起きる理由がないだけで

病気でもないし、やる気がないのでもないんだなってわかりました。


そして、その旅行で長男(独り立ちして一緒に住んでません)にサプライズをするんだと言って

自分のおこづかいで「カオナシ」のコスプレをすることにしました。



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どうやったら長男をうまく驚かせられるか、毎日のように考えていました^^


一泊目はホテルだったので雰囲気が出ないから、と

二泊目の旅館の押入れに潜む計画を立て

チェックインしたら、わたしが長男をうまく引き止めている間に

先に部屋に入り

わたしと長男が部屋に入ったら、夫が長男に

「ちょっと疲れたから、布団引いてくれ」って言うという流れで

長男が押し入れを開けたら、カオナシがいるっていう。


それを組み立てるのとか

素早く着替えるために毎日練習してたりとか

とっても嬉々として夢中になってました。


見事、成功


そこに賭けていた時間や想いは

決して、世の中でいう「落ちこぼれ」とか「引きこもり」のイメージとは程遠いものでした。



あとは、今は自分の髪の色に興味があって

次は何色にしようとか

そういうことには夢中になるんです。

そしてユーチューブに夢中で、そこからいろんな知識や世界を学んでいるようです。

家のお手伝いを頼むと

彼にとったら夜中にあたる時間帯にでも、なんとなく起きてきて

それをやり遂げて、また寝るみたいな^^





あとね、今日は朝から夫が張り切っていて 

家中の掃除や、鯉を飼ってる池の掃除をしようと言ってて

それもすごく楽しそうに手伝ってました。

久しぶりに、次男の大きな声を聞いた気がしました。



掃除のときに夫が

「お前らの布団、全部外に干せー」って号令をかけたら

こんな状態になったのですが(笑)

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これを夫はとても喜んでいて、わたしに話してくれました。


「あのミノ(次男)の芸術的なセンスはすごいと思った」って。


庭で一番粋な木があって、その枝にまっさきに布団をかけたのが次男でした。


「怒られると思ったら、あそこにはかけへんはずや。

 あそこにかけるセンスと自由さがすごいと思った。」って。


こんな風に次男のいいところを、夫婦で共有できることは幸せだと思いました。



次男のセンス。能力。

布団を干せと言われたら、まっさきに松にひっかけるセンス。

髪の色にこだわるセンス。

サプライズにかけるセンス。


こんなセンスは、例えば今の中学校においては「ハナ」にも引っかからないものです。


たまたま

成績になることではない分野で

キラっと光るセンスを持っているだけ。



だから、彼は学校に行かない選択をしただけです。


そして14歳として、今、

興味を持ってできることが

大人の目から見たり、一般常識からしたら

とても「意味のないこと」に思われることかもしれないのですが



だけど、14歳の子にとって

選択肢ってたくさんなくって

中学校に行かないなら

そこで空いた膨大な時間をうまく埋められないだけなんですよね。


だから、夜起きていて、昼間寝ているだけなんです。



ましてや

時間をなにかをすることで埋めることだけが生きてるってことでもなく

彼は

彼の時間の中で

自分という命を生かしている。



自分の人生を誰かのせいにせず

また

必要以上に自分を卑下せず


自分で選んで

自分で受け取りつづけている。


無理をせず

与えられた環境の中で

ほがらかな引きこもり生活。



彼を見ていると

言葉にならないいろんな学びをさせてもらってます。