いきなりお名前を出しますが

多喜子(たきこ)さんとおっしゃる方がおられます。


昨年秋にちゃみの森にリトリート宿泊に来られたある女性です。


なぜ、お名前からご紹介したかというと

このお名前にまつわる素敵なお話があるからです。


多喜子さんは弱視という、いわゆる視覚障害者の方です。


でも一人で電車に乗って、駅までお迎えには行きはしましたが

なんでも行動されている素敵なすてきな方でした。




夜、お話しているときに

こんなことを言われたのですよ。


no titleの画像(プリ画像)


「自分は目が不自由だから、例えば駅なんかに降り立ったときでも

 誰かが必ず声をかけてくれます。

 そうして助けてもらうことに、最初は申し訳ないなという気持ちばかり持っていたのだけど

 助けてくれる方みんな、すごく嬉しそうに手伝ってくれるのです。

 人を助けるという喜びを、もしかしたらわたしは与えられているのかもしれない。

 そう思えたときに、自分の名前の意味がわかりました。

 『多くの人に喜びを与える子』 そうなのかもしれない。」


言葉はそのままではありませんが

内容はこんなことをおっしゃいました。




「頑張らない」ということがよく言われますが

「頑張らない」ことのいいことの一つに

相手を輝かせるチャンスを与える、ということがあるのだと思います。


なんでも自分でできることも素晴らしいのですが

こうやって、誰かに「役立つ」機会を与えるのを奪っていることもあるのですよね。


人は誰でも

誰かの役にたちたいのです。



「ありがとう」と言われて、嫌な気持ちにならないです。


サポートしたいという自然な思いを

自然に受け取れる柔らかさが、多喜子さんにはあるのだと思いました。



多喜子さんに、このお話をブログでシェアしていいですか?とメールしたときに


またおもしろいエピソードがありました。


このお話を説明しようとしたら

・まずお名前が「多喜子」さんであるということ

・目が不自由であること

・秋にこちらに来てくださったこと


などを書かなくてはいけないので

いいですか?とご承諾をいただくときに


多喜子さん「・目が不自由であること」の文面を見た(正確には音声を聞いた)時に

すっごく驚いたそうなんです。


なぜかというと

自分が目が不自由だということ、忘れてしまっていたらしいのです。


うん、忘れていたというか

もうそれが自分の一部としてしっくりきていすぎて

改めて言われると、なんのことかわからないような感じだったのだと思うのです。


それ聞いて、すごいなぁと思いました。

ここまでの気持ちになるまで

いろいろな葛藤があったはずですから。


多喜子さんは、生まれたときから目が見えなかったわけではないのです。


あるときから、徐々に見えなくなっていったそうです。


障害者手帳を発行してもらうかどうか、という時期に

やっぱり手帳を持つということに、少し抵抗を感じたそうなのです。


手帳を持たずに「見えるフリ」をして

まだ生きていきたい気持ちもあったそうなのです。


そのときに、こんな風に想像したと言います。


見えるフリを続けて生きている自分

白い杖を持ってすっごい笑顔で立っている自分


その両方を想像してみたのだそうです。


そして、白い杖を付いて笑っている自分のほうが

カッコイイ、そう思ったのだそう。





わたしにとって

初めて会ったときの多喜子さんは、白い杖を持っている多喜子さんでした。


その多喜子さんが、「多喜子さん」でした。


つまり、白い杖は多喜子さんの一部であり

それを持っているのが多喜子さんであり


誤解をおそれずに言うなら

その白い杖は多喜子さんが多喜子さんであるときに

欠かせないアイテムといってもいいくらいなのです。


例えば、大きなダイヤモンドをつけているのと同じくらい

多喜子さんという人を引き立て

魅力を最大に伝えてくれるものなのです。



またべつの方で

乳がんで片方のおっぱいを無くしてしまった方とも出会わせていただいたことがあります。


女性にとって、片方のおっぱいを取るということが

どんなことか想像するだけで胸が痛みます。



でも、その方

ちゃんと男性に片方のおっぱいがないことを伝えられて

お付き合いを始めようとチャレンジされていました。


わたし、本当に感動し尊敬しました。


そのお話を聞きながら

わたし、男性目線になって想像したのです。




わたしが男性で

その女性を愛してしまったときに

彼女の片方ないおっぱいが

どれだけどれだけ愛しいことだろう、と思いました。


その部分で彼女がした悲しみの半分を

自分に背負わせてほしい

そして、一緒にその痛みを感じたい


痛みとして感じたあとに

そこがない彼女がどれだけ素敵なのかを伝えたい

そう思うんじゃないかって。


そしてそして

そんな彼女だからこそ、愛しているのだと

そんな気持ちになるのではないか、と想像したんですよね。


だとすると


だとすると


ご本人にしたらハンデ以外の何ものでもない

その部分こそ


逆転して

その人をさらに引き立ててしまう魅力になるのだなぁと。


うまく伝わるかな?


目が不自由であることが魅力的

おっぱいが片方ないことが魅力的なんて

ちゃみさんは

目が不自由でないから

おっぱいが両方あるからこそ

そんなことが言えるんだって思われてしまいそうだけど


もちろん、その方が魅力的なのであって

もし目が不自由でなくても

おっぱいが両方あっても

それでももちろん魅力的なのですけど


だけど、ハンデだと思っているその部分は

その人の魅力を損なうどころか

さらにさらに魅力をあげてしまうくらいの


本当はそんな部分なのだと思うのです。


多喜子さんと出会って


多喜子さんと話をして


強くつよくそんな思いを得たので


何かハンデを背負っていて

そのハンデがつらくて生きにくさを感じている人がいたなら


今はもちろんそのまま

つらくて苦しくて

そうとしか思えなくてもいいのですけど


もしかしたら多喜子さんみたいに

思える日がくるのかもしれないって


思ってもらえたらうれしいです。


少なくともわたしは

ハンデはその人の最大の魅力になりえるって

そう信じています。







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