旅行の準備をしていたら、昔のことも書きたくなってしまいました。しばし、おつき合いください。


旅行の予定を母と話していると、必ず話題になるのが、前回のアメリカ旅行のことです。


祖父が元気だった頃、親戚を頼って、メンバーを変えながら何度かアメリカを訪れています。今は亡き祖父母、母の兄弟、私のいとこたちで、そのとき行ける人が参加していました。


基本的には、団長は祖父で、最後の旅は約20年前です。このときは私は不参加でした。次男が生まれたあとで、二人の育児に一生懸命だった頃です。


その旅行の直前、高齢だった祖父が脚を痛めました。病院の診察で、即入院して安静が必要と言われました。


「あさってから海外旅行なんですが…」。


そこからは、新たに仕事が増えて大変だったらしいです。


行く先々での車椅子の手配、介助が必要なところでは孫たちが交代で助けます。幸い、このときのメンバーが、大学生だった私の弟と、20代後半だった従兄で、細い祖父を二人が交代で背負ったりしたそうです。


空港を出た時点では、親戚が車椅子をレンタルしてくれていて、旅の間中、交代で車椅子を押していました。


そんな祖父が、最後のアメリカで行ってみたかったところ。かる~い気持ちで言ったのは「ナイアガラの滝」。


以前も書きましたが、親戚は西海岸在住で、ナイアガラの滝、反対の海岸です。が、その距離感のよくわかっていない祖父、ほんとにテキトーに言ったのだと思われます。


その願いは叶えられました飛行機


日系二世の、祖父の従弟は、人生でそう何度も会う機会のなかった祖父と、とても仲が良かったと思います。流暢な方言を使う人で(私たちの使う方言がとても上手)、「◯◯サンが言うなら、しかたないね〜」という感じで快諾してくれて、全ての手配をしてくれて、祖父、人生最後のアメリカでナイアガラの滝に行けました。


そんなことがあったので、「行きたいところ」を選ぶのも気を使います。距離感を掴みかねるのです。今回も、移動は基本的に全て車なので、私が行きたいと言えば連れていってくれるのでしょうけど、「ちょっとそこまで」が、車で軽く3時間超えの人たちです。


ちなみに祖父、帰国後、即入院、1か月間の療養でした。


あのとき、私の弟、大学4年生、今の私の長男と同い年の夏休みでした。