最高のウェディングケーキの作り方

古内一絵【著】

椿山荘をモデルにしていたり、アフタヌーンティーが出てきたり、優雅なお話かと思いきや、、、
特に女性が読むと共感できると思う気づき
私もどうして女性だけ人生のステージでキャリアを変えなきゃいけないんだろうと、よく思う流れ星
「おめでとう」が呪いってハッとした。。



気になったところメモ📝(引用)



結婚や妊娠を、とにかく“おめでたいもの”にしておきたい流れの根底にある意図に気づいてしまうと、猛烈に腹が立ってくる。「恭喜」なんて、ただの呪いだよ



同性愛が問題なのではない。絶対に自分が傷つかずに済む領域から、理想の男同士の恋愛模様を眺めて妄想に浸る女性たちのマインドが、やっぱりどこか臆病で陰湿に感じられてしまうのだ。 そんなところで絵空事に心酔していないで現実を見ろよ、と言いたくなる。



人は、誰かが自分がしてきた苦労を免れて出し抜くように幸せになる世界より、全員で理不尽な不幸に甘んじている世界のほうが、いっそ認めやすいのだ。



変化を認めても選択肢が増えるだけで、これまでの自分が否定されるわけではないのだろう。



現状の一線上で互いを縛り合うのではなく、一足飛びに駆け出していける誰かを「おめでとう」と心から寿げることこそが、本当の祝福なのだ。



「その程度」と思われている事柄だからこそ、流されずに、つきつめて考える必要があった。 考え抜いた上で出したそれぞれの結論は、決して一つである必要はない。目指すべきは選択肢を増やすことであって、自分と異なる道を選んだ誰かを否定するものではないからだ。



子育ても、介護も、本当に必要なのは公的な制度による助力のはずなのに、それを一家庭に押しつけ、「美しい家族」という偶像を築こうとする流れは、未だ脈々と生きながらえている。



「美しい」とか「尊い」とか言う美辞麗句で、女性に献身や自己犠牲を強いる風潮に、もっとしっかり抗っていい。
世間が言う「幸せ」に脅かされて、なにかを耐え忍ばなくていい。



認めることや、理解をすることはできなくても、相手を思いやることはできる。言葉や態度に表すことはできなくても、大切な相手に思いを込めてなにかを作ることはできる。