芥川症/新潮社
この題名ステキ。笑

新聞の新刊案内で出てて思わず借りてみました~

芥川症。
この医者のカッコをしてる芥川龍之介もなんともユニークで素敵な装丁。

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内容が分からず借りて見たんですが
芥川龍之介の作品をもじってる
ブラックユーモア的な短編小説。

お恥ずかしながら元の小説の内容を覚えていたのはクモの糸のみ。
しかし
この短編小説は
大なり小なりのブラックユーモアさを
感じられて楽しめた小説でした。

ネタバレですが例えば「耳」。
「鼻」からのパロディ版です。
ある耳フェチの新進気鋭の小説家。
編集者からの誘いで行ったのはある研究所。
そこはネズミの背中に人間の耳のかたちが埋まっていた。
思わず身を乗り出す小説家。。

そこから起こした彼の行動とは。。

わーーグロテスク!と感じる文章^_^チラホラ垣間見えますが
この小説を書いた方。
元々お医者様なので体の部分や
クスリなどお詳しい。
初めて知った方ですが楽しく怖く読めました。
他の小説も興味津々~読んでみようかなって思います。
まだまだ蒸し暑い中
背筋がぞくっと来る怖ーーい話。

お好きな方にはオススメ。です。


そうそう「多生門」という臓器提供されて命拾いした人の話。
大昔 同じようなニュースを見たことがある。
タマタマ臓器提供された人がパチンコ三昧でフライデーされた話。
結局亡くなったと思ったんだけど。。

そんな人生の悲哀を感じた本でもありました。