葉桜の季節に君を想うということ (本格ミステリ・マスターズ)/歌野 晶午

前にも書いたかもしれませんが この本を読んだ感想は

「あーーこれは映像にはできないな」と。

そういう意味で「ミステリーを読む」楽しさを教えてくれた本のような気がしました。


で久しぶりにこの方の本を読んでみようと。

借りてきました。




春から夏、やがて冬/歌野 晶午

主人公 平田誠は 郊外のスーパーの保安責任者をしている。

万引き取締りも仕事の一つ。

ある日 そのスーパーで 自分の娘の歳と同じくらいの

末永ますみを万引きで捕まえる。。。


みたいなとこからお話は始まります。


ここまで位しかあらすじは書けないけれど

「平田誠」というある一人の平凡すぎる人生を送っていた男性が

非凡な世界へ落ちていく姿を淡々とかいているとこが

なんか同世代としては感情移入するところもあり。


またこの人の本はなんとなく季節感を感じるとこもあり。


結構おもしろく読めました~


「遅読者」の私ですがなんと1日で読んでしまいました~

だから読書家の人にはチト物足りないかな?


「葉桜~」のときは結構「!!!!」みたいな衝撃はあったけれど

今回の作品は2転3転する展開だけれど

衝撃・よりも悲哀を感じたかな?


曖昧な感想文で申し訳ないですが

私にとってはサクット読めるお奨めミステリーでした。


そうそう~1つ為になった文章があった。

(知らない事を知るのが好きなので。というか知らない事が多すぎる私。w)


お医者さんとの会話で平田が語るうんちく話なんだけれど

桜餅の葉っぱってオオシマザクラって桜の葉という事。

桜の咲く季節には葉っぱはなっていなくて前年の葉っぱを使っているので

季節感はないということ。(と平田がイヤラシそうに語っていた)


へーーーーーシラナンだわ。


一つおりこうになりました。ありがとうございました~♪



MINOTAKE。

↑オオシマザクラの葉っぱ。確かにやわらかそうだわ。

(ソメイヨシノの葉は固くてダメなんだってってこれも平田誠が語ってたわw)