糸とはさみと大阪と/小篠 綾子

カーネーションを見てなかったら一生読まなかっただろうなぁ。。

なんせ全くコシノ3姉妹もお母さんにも興味がなかったから。

それよりも個性的な顔。挑戦的な雰囲気に 近づきたくなかった事は確か。


でもあの朝ドラを見てたらあの根性!すごいよね~


小泉今日子と中森明菜。

古いけれど小柳ルミ子と天地真理。

同世代なんだけれど成功者と未成功者。


最近そういうことを考える。

若い時はやれ細くなりたいとか綺麗になりたいとか漠然とした欲しかなかったけれど

この歳になると同じように可愛かった綺麗だった人がどこで人生が

変わったのかな?って思う。


それってやはり「強さ」なんだと思う。

自分のやりたいことを貫いて依存しなかったから

強くなり成功したと思う。


昨日トークショーに出てた小泉今日子を見てチト感じた。


で「カーネーション」。



小さいときから負けず嫌いの主人公(母)

父親から言われても 修行先で辛い目にあっても

戦時中に子供とお母さんと住み込みの人たちを守ってきて。

あの強さが私にとってはすごく新鮮に羨ましく見える。

あの強さがあったから父親がいなくても立派に育て上げたんだと。


でドラマは脚色があるのでホントのことをチト知りたくて読んで見ました。


自分自身の事を淡々とですが赤裸々に語ってます。


女学校中退でパッチ屋に修行に行ったこと

旦那さんが養子に来たこと等

ドラマと変わらないことも書いてあります。


ドラマでの「周防さん」の存在もあったことを書いてますね。

男性の方に妻子がいるにもかかわらず

別宅を構えて一緒に住んでたとの事。

非難もすごかったと思うのですが小篠さんの行動のすごさに

驚くばかりだし。このことをTVでコシノジュンコが「あ!おとうちゃんのことね」と

すごくよくしてもらったと言ってましたし。


母と子の強い繋がりを感じましたね~


母としても商売人としても弱音をはかない母だったので

子供たちも見習って付いていけたんでしょうね~

(住み込み お婆ちゃん いろんな家族の存在もコシノ家を築き上げたんだろうなあ。。)


チト心に刺さった文章がありました。

子育てに関して。です。


「子供が何か不始末を起こしたとき自分自身の生き方を反省することなく子供を批判したり

愚痴をこぼすだけの親。またその反対に自分には出来ないこと

やっていないことを子供に求める親。親がまともな本1冊読まないで

子供に勉強しなさいと言っても子供は素直にハイと言うでしょうか?」云々。。


確かに理屈ではわかっているけれどどうしても言ってしまいますね。

うーーーん反省。。


前にも書きましたが文章で改めて見ると心に響くものがありますね。


又この本を読んでると改めてコシノのお母さんって好奇心が旺盛で

仕事・勉強に対しても「一生懸命やったる」と言う気持ちが文章からも伝わってきます。

その原動力を「一口で言うと熱の人だったろうと思います」と語っていました。

性格といえばそれまでなんだろうけれど

これから何十年か生きてうえでパワーをもらったような本でした。


生前のときに講演会でも行きたかったぁ。。

やはり人・本の出会いは人生を何倍も楽しくするからね~


それとドラマでコシノジュンコのお店に来てたジョニーだっけ?

あれジュリーみたい。

あと新進気鋭の女優さん?白いワンピース着てた。

あの人は加賀まりこかなとか思ったりして。


そんな楽しみも味わえる本。なのでありました~

(キリスト教の洗礼を受けた話もありましたが それは興味なかったのでスルーしときます。)