とても私にとっては良い刺激を与えてくれた本でした。


悩む力 (集英社新書 444C)/姜 尚中
¥714
Amazon.co.jp

もう有名なベストセラーですよね~

図書館で150人待ちでやっと来ました。

実は話題の本と言うことだけで予約して あんまり

期待はしてなかったのですが、

読んでみて なんというのかなぁ この気持ち。

決して答えが出ているわけではないけれど

「勇気を与えてくれた」というのは大げさでこっぱずかしい気持ちだなぁ・・・・

それよりも もっと自然に・・・・ そうそう

「目からうろこが落ちた」感じに近いかなぁ・・・・


今の混沌とした社会に対して「悩む事」に対して

悪い事ではないんですよ,という事を

夏目漱石と社会科学者マックスウェーバー(この方初めて知った)の二人 人 作品を

参照に姜 尚中氏が提案してます。

私も何年か前 あまりにもいろんな事がうまくいかずに

悩んだ(落ち込んだ?)事がありました。

そのときに読んだ本は

どちらかというと「運命は変えられる」的な本ばかり読んでたような気がする。

「小さい幸せを見つけよう」とか「苦しい事は幸せの前触れだ」とかね。

そうそう「自分の思い方で幸せって得るもんです」とか。

でもその時はそう思っても 落ち込む時は落ち込んでしまっちゃうんですよね~

そのギャップがなんとなくしこりになっていた。


でもこの本はどんな人でも悩む 大変な事がある。

でもそれを逃げないでとことん悩んでも良い、

そこから強さを得るものがあるのでは・・と締めています。

「悩む事を経て こわいものがなくなる」

「真面目に考え抜いた果てに 横着になる」

良いフレーズですね~


この方NHK「日曜美術館」 にも司会者としても出られてますが

あの静かな語りの中にも人を納得させる言葉を持ってる。

中々いませんよね~



今回図書館で借りましたが 何かの折にも又読みたいので

買おうかなって思ってます。