Chami Smile☆-photo~01.jpg
いよいよ試験最終日…個人面接だ。


元気に頑張ろうと思っていた。


自分の番が来た。


個人面接の時は、一人仮本科生の方が付き添いで立っている。

香翔さんだったので嬉しかった。

私は胸を張って颯爽と印のある先生方の前まで小走りで行った。


『〇番、17才、170センチ、〇キロ、栃木県出身、2回目!』

前に貼ってある紙に書いてある質問に答える。


……………

一瞬沈黙して、小林公平先生が口を開いた。

『試験はどうでしたか?』


チャミ『緊張しましたが、精一杯頑張れました!』


『中学校、高校では部活は何部にいましたか?』


チャミ『ずっと演劇部にいました!』


なるべく姿勢がきれいに見えるように、お腹を引っ込めて笑顔で立つ。

『印象に残った作品はどんな作品ですか?』
チャミ『白雪姫です!』


『どんな役をしましたか?』


私は、突然冷静になった。印象に残るように答えたい!


チャミ
『はい!周りのみんなが小人に見えてしまうくらい、私の背が高かったので、私が白雪姫役をいただき、みんなには小人をしていただきました!』


先生方が思い切り笑ってくれた(笑)


やったぁ!


私は手応えを感じていた。


ところが教室を出たとたん、血相を変えた香翔さんが大慌てで私に言った。


『今間違えたの分かってた!?!?』


『え?!!!?』