エニシダ
まだ咲き始めのようですが…少し遅くない?
エニシダ
別名は《チョウケイカ(蝶形花)》ラテン語のゲニスタの名が、中国から渡来時に聞き間違えてエニシダになったとされています。
和名は《金雀花》なのですが、中国では 《ムレスズメ》が金雀花と呼ばれます。
地中海地方原産で日本には江戸時代に中国を経由して渡来。当初は観賞用として栽培されたのですが、乾燥に強いことから荒地の緑化用としても利要されたことから、野生化したものが多く見られるようになりました。
エニシダはラテン語で「genistaヘニスタ」と言いますが、これがスペインに入って「hiniestaイエニスタ」に変化しました。更に観賞用として江戸時代に日本に渡来すると「エニスタ」に。
◇科名:マメ科
◇属名:エニシダ属(Cytisus=Medicago arborea:ウマゴヤシの古代ギリシャ名) *現在「馬肥やし」の別名があるのは、同じ豆科の《シロツメクサ=クローバー》ですが、本来の【ウマゴヤシ】は黄色いツブツブの小さな花の名前。《ハナズオウ》や《デイゴ》《ネムノキ》なども豆科の植物です。
◇学名:Cytisus scoparius(scoparius=箒状の)*枝葉の形が「ほうき」形をしています。
Argyrocytisus(ギンヨウエニシダ属)/Genista(ヒトツバエニシダ属)/Spartium(レタマ属)などの25属、約200種でエニシダ節(Genisteae)を構成してます。これらをまとめて《エニシダ》
英語ではbroom
雄しべと雌しべは翼弁と竜骨弁に包まれていて,蜂などが花に止まるとその重みで花弁が開き,雄しべが蜂に巻き付いて蜂を花粉まみれにし,雌しべに受粉するという,巧妙な仕掛けを持っています。
蜂が来るのを待たなくても,軽く触ってやるとその様子がわかります。
黄色一色のエニシダ。エニシダ属にはいろいろな種や園芸種があります。黄色の花が各葉腋に1~2花咲きますが、株全体として群がって咲くのでたいへんに美しいものです。
《ホオベニエニシダ頬紅金雀枝》と呼ばれるアンドレアヌスという品種は、翼弁が暗赤色の花です。仲間の《ハリエニシダ 》は名前のように葉が鋭い棘になっている。
また《ヒトツバエニシダ 》は葉が細く長い