ムレスズメ | 湯戯三昧、蕎麦三昧できるかな?

ムレスズメ

《ムレスズメ》と言っても、野鳥の雀の群れの事ではなくて、花の名前であります。

スズメが群れているように見えることからこの名前が付いています。

ムレスズメ群雀

中国南部原産の落葉低木で,我が国には江戸時代に渡来したものだそうです。 

葉は偶数羽状複葉で、小葉は2対の長倒卵形、長さは2cmあまり。

花がいっぱい咲く様子を雀が群れてるさまに見立てたのが名前の由来。

花は長さ2.5cmほどです。

樹高が2mほどになる落葉低木で、黄色の蝶形花がたくさん垂れ下がって咲きます。


◇科名:豆科 ◇属名:ムレスズメ属(Caragana=蒙古語 caragon に基づくもの ◇学名:Caragana chamlagu(現地の土名)

棘のある小枝がたくさん分岐します。

咲き終わりに近づくとこのように赤味を帯びてきます。 

別名『金雀花』

果実は豆果なのですが、日本ではほとんど結実しません。

この花がある場所で👉オオタカに遭遇したのであります。当然、オイラ以外の方は、この花には見向きもしてませんでした〜( ̄∀ ̄)

さてと、この場所にはありませんでしたが、似た花があるのです。

📌📌犬群雀📌📌


朝鮮半島原産の落葉低木です。上の群雀と似た黄色い花がいっぱい咲きます。 

何度かこの書庫で説明していますが、名前に『イヌ』とつくものは、役に立たない物、小さいもの等の意味がありますが、この花の場合は『ムレスズメ』よりも、サイズがやや小さいところからこの名前になったと思ったのですが

◇科名:豆科(Fabaceae) ◇属名:エキノソファラ属(Echinosophora=韓国固有属の名◇学名 Echinosophora koreensis(koreensis=朝鮮の)

原産地の朝鮮半島では『イヌクララ』と呼ばれるようです。

漢字名は『狗苦参』で薬用に供する『クララ(苦参)』とは違って役に立たないからとなっています。

因みにこの場合は『クララ属(Sophora)』で表すようです。 

📌『クララ』というのは別名が『マトリグサ』『クサエンジュ』と呼ばれ、和名の由来は眩草(くららぐさ)がつまったもので、根を噛むと目がくらむほど苦いことによると言われています。

これがクララ

漢方では根を乾燥したものを『苦参(くじん)』といい健胃・利尿・解熱・鎮痛薬として用いられています。📌

本州、四国、九州の日当たりの良い草原などに自生する。高さ50150cm。花期は67月。

茎の先に薄黄色の総状花序をつけます。

◇科名:豆科 ◇属名:エンジュ(クララ)(Sophora=ソフォーラ。アラビア語の「sophora=蝶のような」から ◇学名:Sophora flavescens(flavescens=黄色っぽくなる)

別名が『クサエンジュ(草槐)で、槐(エンジュ)の木に似ている事から

他にも『マトリグサ』『クラギン』と言う名前もあります。
全草有毒で、ルピナンアルカロイドのマトリンという成分を含み、根の部分の毒性が特に強いのですが、根は『苦参(くじん)』という生薬で、日本薬局方に収録されています。