Iホーム営業のMさんは紳士的で、穏やかな話し口は、大変心地よかった。
見た目もいいし、さすが営業の職種だ。

そのMさんから「せっかくだからプランだけでも書いてみませんか。無料ですし」とのお誘いがあった。

実はこの話があったとき、それを同僚Kさんに話したところ「Mさんはいい人だよ~、うん、誠実な人。」と太鼓判を押してくださった。
Mさんが一度お会いしただけの私のことを覚えてくださっていたこと、Kさんの太鼓判からも、Mさんは好印象だった。
はっきり言って、営業さんの人柄や見かけは、どこのHMで家を建てるか決めるのに、最重要項目といえる。
「HMの構造やデザイン・設計力・信頼性など気に入ったら、それで決めるべきでしょ? 営業さんが家を建てるワケじゃなし。
という意見がありそうだが、それは違~~う!
家を建てるというのは施主とその家族と営業さんと設計士さんの共同作業である。
設計士さんは、設計をするときに出てくるだけだから、会う回数から言ってもその親密度ははっきり言って営業さんの1/4ぐらいである。
しかも、私の場合一人なので、営業さん×私 のマンツーマンになるのだから、どんな家を建てるかは、営業さんにかかっているといってもよい。

だから社員数の多い(比較的大手の)HMのモデルハウスには、80%以上の確率で好青年風の営業マンが配置されている
この営業職は絶対、風貌で営業職の面接をクリアしてきたに違いないと思うのだ。

まあ、ここらのことはGOサインを出したときはあまり考えてはいなかったが、少なくとも営業さんが好感の持てない感じの人だったら、絶対プランを書いてはもらっていなかった。

そこで「そうよね~、無料だって言ってるんだし、家は建てなきゃならないし、書いてもらうだけ書いてもらってもいいか~、いやならやめればいいんだし。」という軽いノリで、GOサインを出したのだった。

今考えてみれば、何が「せっかくだから」なのかが全く分からないが、当時は、きっとこれが家を建てるきっかけとなる運命の出会いなのよねぁ、などと脳天気に考えていた。


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そんなふうに、軟弱にもモデルハウス巡りを頓挫して数ヶ月後の、2010年夏のことだった。

たまたまショッピングに行ったときのこと。

その駐車場の隣に、Iホームモデルハウス公開中という上りが立っているのが目に入りました。
「お、寄ってみよっかな」と軽い気持ちで入ると、そこにいた営業さんがなんとFさん宅でお会いしたMさんだったのでした。
私は覚えていなかったんですが(人の顔を覚えるのが苦手なのです)、向こうは

あれ?chamさんじゃないですか? ほら、Kさんの家でお会いした…」

その記憶力にびっくりです。
まあ、営業さんは人の顔を覚えるのが仕事の必要条件ですけどね。

Mさんとすれば、「この人はどうやら本気で家を建てようとしているな。これは何としてでも我が社で契約してもらわねば…」と思っただろうなあ。

このときから、Mさんとの長きにわたる(?)つきあいが始まるのでした。



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2009年秋に家造り計画に頓挫した原因、はっきり言おう! 

それは T一条の営業マンの押しかけ営業だった。

いや、営業さんも一生懸命なのは分かる。
成績上げなきゃいけないしね。

展示場でも、この営業さんは2時間も説明してくれて、本当一生懸命だった。

でもきっとこれもお互い誤解があったかもしれない。

営業さん:(こんなに真剣に聞いてくれて。これはかなり一条にひかれてるな。このまま押せ押せだ~~)
私  : (なんかすごい真剣だなあ。おもしろい話だけど、ああ、もう2時間たっちゃう。次の展示場に早く行きたいのに…。でもこんなに必死で話してるのに話を切れな~い)

一応社会の常識として、話をすぱっと切るというのも失礼な気がして。
それに結構興味深い話を聞かせてくれたから、私も興味を持って聞いていたのも事実だ。


しかし…、しかしである!!
次の日の日曜日の夜7時半頃、いきなりアポなしで突撃訪問ってあり?!

日曜日夜といえば、みんなで「さあ夕飯を食べようか」という時間で、しかも私は仕事柄夕食後は次の日の仕事の準備に追われる生活をしていた。
日曜の夜には予定は入れない。入れるなら入れるで、事前に考えてその分調節しなければならない。
こういうふうに突発的に何かが入るというのは、困るのだ。

「アポなしで家に来られるというのは困るんですけど…(-""-;)」
私は不機嫌になって言ってしまった。
向こうは
「でも私たちも商売ですから(`ε´)」
と、不満げにしぶしぶ引き下がった。

今なら分かる。結構営業マンがアポなしで来るってこの世界では当たり前なんだよね。
でも「アポなしで来る」というのは非常に困る。
アポがあるなら全然問題ないんですが。
「○○日○時に伺ってもよろしいでしょうか」
このアポをどうして取らないのか!!!

まあ、これだと
「結構です」
と断れても、突撃訪問されると

 なんとなく話を聞いちゃう

      ↓

     懇意になる
  
      ↓

     プランを書く

      ↓
 
      契約


という流れをつくる可能性も高いからだとは思う。

ともかく、アポなしの突撃訪問とその営業さんの不満げ態度で(自分が先に機嫌が悪くなったのは棚に上げてます)、気持ちが萎えてしまい、なんと私の家造り計画はしばらく頓挫してしまったのだ



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