ICCの主任検察官がイスラエルやハマスの幹部に対して逮捕状請求の判断を下した

まだ確定したわけではないが、ある意味正しい判断かと私は思う。

コンサート会場で殺戮をし、一般市民を人質として取る行為は明らかに間違っている

が、だからといってここまでパレスチナの人々を殺戮しまくって、且つ食料、水、

医薬品などの人間の生存に不可欠な物資を民間人から組織的に奪うことも同様に許せ

ない行為だからだ。

ハマス幹部やネタニヤフ首相に逮捕状請求はある意味正しい判断だし、逮捕状請求

まで行かないにしても、何等か刑事責任を取るべき対象者であることは明らかだと

私は思う。

 

南アフリカなどはICCに対してイスラエルはジェノサイドを実行していると提訴

しているがその判断も正しいと思う。

憎い相手を懲らしめたいと思う気持ちは分かるが、ここまでやるイスラエルは異常

としか私には見えない。

まあ、私の判断はあくまで報道で見聞きする情報だけからではあるが…。

 

ただ、私が思うに、一番問題なのは、イスラエルのネタニヤフ首相は、自らの首相

の地位を保持したいがために連立を組む極右政党のご機嫌取りの為にこれらの行為

を繰り返している事実であると考える。

 

とある雑誌で読んだが、ハマス指導者のイスラエルから解放後のパレスチナ国家

におけるユダヤ人に対する扱いは①処刑される人、②刑事訴追される人、➂国外

退去させる人、④新国家に残り統合される人の4つに分けられているそうだ。

つまり、ハマス幹部の思想は完全にジェノサイド思想そのものだ。

こういう人たちを相手に逆にイスラエルはハマスの全滅を目標とする気持ちも

理解できるが、今無くなっている多くの人は子供や女性であり、そこまでやる

のはやはりやり過ぎ以外の何物でもない。

 

米国やイギリスはこの主席検察官の判断に猛反発しているが、これとて、米国

で主要な経済的地位を築いているのはユダヤ系の人たちだからで、無視すれば

大統領選挙にも影響甚大だからで、様々な要素が絡まっての反応だ。

 

単純に「人の命」という点だけで考えれば自ずと方向性は見えてくるのだが、

それだけでは済まない様々な要素が事態をより複雑にしている。

 

この先、どうなるか注目していきたい。