皆さま
おはようございます。
「新しい地球を生きるための物語」です。
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「新しい地球を生きるための物語」
～なぜだか涙がこぼれきた～
私は、深い眠りから目を覚まし、
畳職人として作業場へ向かっていた。
とはいっても、部屋から出て、
階段を下りるだけだ。
そして、その心境はと言えば、もう
今まではまったくと言っていいほど
変わっていた。
それは、いい意味なのか、それとも
その逆なのか、今の私には理解できなかった。
でも、時間がきて、仕事があって、その
タイミングがやって来たので、作業場へ
来ている。
「おはようさん」
急に声がした。
でも、いつもの声で、いつもの
トーン。
そう、白雲畳店の店主、雲十郎さんだ。
私が、高校生のとき、この畳屋さんに
見学にきたときからずっとお世話になって
いる人だった。
私の師とも言える人だ。
私は、その声を聞き、そして、その後、
自分の目で、雲十郎さんの姿を捉えたとき。
涙がこぼれそうになっていた。
「おはようございます」
と、言った途端に、涙はこぼれて
いた。
なぜだろうか？
私は、私の表面上の意識にそう
問いかけた。
わからない。
雲十郎さんは、そんな私に特に
驚くわけでもなく、いつまでも
笑顔で、私を見守っていた。
「ふぉふぉふぉ」
【終わり】
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