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「新しい地球を生きるための物語」です。
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「新しい地球を生きるための物語」
~そしてそっと戸を閉めたのだ~
私は、白雲畳店の奥にある自分の部屋の前で、
通常では考えられないような光景を目にしていた。
平安時代の貴族のような人物が、書を
したためる。
しばらく鑑賞していた後、貴族のような
人物が、筆を置いたのだ。
そして、私と目が合った。
その時間はどれほどのものだったのだろうか。
私は、貴族のような人物が向ける視線、
その大元である目が、私とまったく
同じであることに気が付いた。
私と、貴族のような人物は、そのまま
目が合い続けていたのだ。
お互いに。
それから、行動を起こしたのは、貴族の
ような人物だった。
私が感ずるには、本当に微細な動き
だったが。
貴族のような人物は、少しだけほんの
少しだけ、笑みを浮かべたのだ。
その瞬間に、私は、この常識では
考えられない対面が終了していくことを
意味していることがわかった。
そう、これで、私がすることは、
部屋に踏み込むことでも、貴族のような
人物に気さくに話しかけることでもない。
静かに、そっと、この引き戸を閉めれば
いいのだ。
ただ、それだけなのだ。
私は、同意したことを表現するために、
貴族と同じような人物に、同じように
笑みを浮かべた。
そして、私は、名残惜しさなどもなく、
ただ、淡々と、静かにその戸を閉めた。
【終わり】
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