皆さま
私がいるのは、日本のお城の中でしょうか、
いえ、神殿のようなところでしょうか。
もしくは、古くから存在する神社のような
場所かもしれません。
私は、その一角にある小さな部屋の中
なのです。
来る日も来る日も、私を尋ねていらっしゃる
方たちがいます。
遠くから歩いてやって来る方や、馬に乗って
来る方もいました。
私は、そのおひとりおひとりに実際にお会いし、
それから、書をしたためます。
炭を硯に溶かし、墨汁を仕立て上げます。
そこに、使い慣れた筆を浸し、細かな文字を
記していくのです。
実際にお会いしてからでないと、その筆は
一向に進みません。
だから、貴族の方でも、一般庶民の方でも、
こちらに来ていただくことになっています。
そして、書き上げた書物は、巻物として
おひとりおひとりに手渡しておるのです。
そこに何が書かれているのかは、おひとり
おひとり異なるので、一概には申せません。
ただ、共通しているとすれば、私が書いて
お渡ししているのは、そのひとりひとりが
すっかりと忘れている大まかな物語のような
ものです。
私は、それを思い出してもらうための
ちょっとしたお手伝いをしていると感じています。
その巻物には、おひとりおひとりが、設計してきた
その人だけの物語が書かれておるのです。
私が書いているという表現をいたしましたが、
私が書かせていただいておる、という感覚でしょうか。
そして、おひとつ、ご本人が忘れたままに
したいこと、というのは、私がどんなに
一生懸命になったところで、物語になることは
ありません。
その人にとって必要なことだけが、物語として
現れるのです。
自由に個性を発揮できる世界を創造中です。
少しでも多くの人たちにこのブログを届けられるよう、
皆さまのお力もお借りしながら、書き続けていきたいと
思います。
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