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「新しい地球を生きるための物語」です。
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「新しい地球を生きるための物語」
~畳に関しては、覚えが早かった~
私は、畳職人として、働いていた。
働いていたという感覚よりも、畳という
作品をこしらえていた。
と言う方が、私にはしっくりくる。
私もどうやら、見習い期間もあったし、
それなりに苦労をしたのかもしれない。
それは、改めて、私の左右の手を見れば
わかった。
針を刺してしまったことや、力を使ったため、
少しばかり、手がゴツゴツとしてきていた。
高校生のときのそれとは、ずいぶんと
違っていたのだ。
私は、高校を卒業して、5年ほどが経って
いることに気が付いた。
一応の畳の仕事は覚えていった。
どうも聞くところによると、畳については
覚えが早かったそうだ。
私自身、今までそんなに得意なことなど
なかったように思う。
勉強も、運動も人並みといったところ
だった。
それが、畳のことになると、断然覚えが
早かったようで、あっという間に手に職を
つけていったそうだ。
何でもできるようになったような気に
なったこともあったが。
畳を配達するための、道を覚えるのは、
てんでだめだった。
方向音痴も甚だしい。
雲十郎さんも
「和(なごみ)は、畳とは仲良しじゃが」
「車と道路とは仲良くなれんようじゃな」
「ふぉふぉふぉ」
と良く、笑っていた。
私には、得手と不得手が、はっきりと
用意されているようだった。
しかも畳以外に、興味をもつことも
少なかった。
これは、たしかに昔からだ。
同年代の友だちが興味を持ったものに、
一度はかじってみるが、長続きしなかった。
流行のゲームも、ファッションも
芸能人も、音楽も、その他もろもろも。
だから、同年代の友だちとも話しが
あまり合わずに困ったこともあった。
畳職人にという食器の中に、入ってくるために、
私は、デザインされたスープだったのかも
しれない。
私は、とにかく、毎日のように畳という作品を
こしらえることを楽しんでいた。
【終わり】
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