皆さま
おはようございます。
「新しい地球を生きるための物語」です。
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「新しい地球を生きるための物語」
~畳屋さんの中へ入りゆく~
私は、気が付けば、白雲畳店の
出入り口らしき場所にいた。
そして、軽くノックをすると、
「シャンシャン」という軽くて響く
戸の音がする。
引き戸は開いていたので、そのまま
畳店の中に入っていく。
入ったといっても、一歩だけ中に
踏み込むだけにしておいた。
「失礼します」
そして、自らの名を名乗った。
「和(なごみ)です」
変わっていると言われるが、私はいつしか
高校生になってからだろうか、名字を名乗る
ことはなかった。
やってみれば、できないことはない。
「和」という名が気に入っているのだ。
すると、畳屋さんの奥の方から、
「うひょひょひょひょ」という笑い声のような
音が聞こえてきた。
そして、「いらっしゃい」
「待っていましたよ」と、白い髭がなんとも
かわいらしくも特徴的な雲十郎さんがやって
くる。
白い髭は、どこからか吹いている小さな
風で、それこそ小さく揺れていた。
まるで、白い髭は白い雲のように、雲十郎さんに
纏っている。
そう、いつしか消えてしまうのではないだろうか。
「本日は、見学に参りました」
「よろしくお願いします」と私は言い放ち、
深々と礼をした。
「よろしいよろしい」
「気楽にやってくださいな」
雲十郎さんは、優しく、私の緊張を解くように
そう言ってくれた。
「ありがとうございます」
私は、意外にもと言ったら自分に失礼だが、
礼儀正しく育ってきた気がした。
「お母さんありがとう」私は、声を出さずに
そう心の中で呟く。
「早速じゃが」
雲十郎さんはそう言って、意外にもゴツゴツと
した手で、私を手招いてくれる。
私は、キョロキョロとしたいのをグッと我慢をして、
雲十郎さんの方へ、歩みを進めるのだ。
【終わり】
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