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「新しい地球を生きるための物語」です。
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「新しい地球を生きるための物語」
~畳屋さんのお名前を知る~
私は、畳屋さんのまえで、白髭の男性から
名刺を受け取っていた。
高校生だから、名刺をもらう機会など
ほとんどなかったが、なんとなく見方は
わかる。
そこには、「白雲畳店」店主
白丸 雲十郎と書かれていた。
しろまるさん?
うんじゅうろうさん?
しらくもたたみてん?
書いてあることを、まるで子どものように
読んでしまっていた。
しまったと思ったが、もう口に出して
しまっていたのだ。
恐る恐る私は、白丸雲十郎さんの方に
視線をやった。
雲十郎さんは、白い髭を上下に動かしながら、
「そうじゃよ、私はしろまるうんじゅうろうというのじゃよ」
「ふぉふぉふぉ」
雲十郎さんは、うれしそうに
笑っていた。
私は、緊張が解けていく。
雲十郎さんの顔つきが変わり、言った。
「和(なごみ)くんといったな」
「ここで働きたいとも言った」
私は、少し背筋を伸ばし、「はい、そうです」
「私をこの畳屋さんで働かせてください」
そして、勢いよく頭を下げていた。
「よいよい、頭などさげんでも」
雲十郎さんは、ごつごつとした手で、
私の肩にそっと手を置いた。
「一度、畳を作っているところを見にきなさい」
「それから、決めたらいい」
私は、「はい」と言っていた。
そして、私は雲十郎さんから、日時を聞いて、
その日なら都合がつくので、見学に行く
ことになった。
雲十郎さんは、「ふぉふぉふぉ」と肩を揺らして
笑っているだけだ。
帰り道、「畳職人になれるのかも」と思うと、
心が晴れ渡っていくのが、よくわかった。
【終わり】
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