皆さま
おはようございます。
「私たちの記憶を取り戻す物語」です。
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「私たちの記憶を取り戻す物語」
～丘の上の家から見えた風景～
私は、丘の上の家に帰ってきて、ゆったりと
リビングのソファーでくつろいでいた。
それなりに時間というものが経過したの
だろう。
窓から見える辺りはゆっくりと暗く
なっていった。
そう、太陽が沈んでいっているのだ。
私は、今日という長い一日を体感した
身体の疲れを感じ取っていた。
いろいろあった濃い一日を身体は、
物語ってくれていたのだ。
そうして、ふと、私は立ち上がった。
なぜ、立ち上がったのか、わからない。
それでも、立ち上がっていた。
私は、思い立ったように、ウッドデッキに
裸足のまま出ていた。
そこから見える風景。
丘の上の家から見える風景だった。
薄暗くなっていきながら、そこには、
まだカラフルな屋根の家を見ることが
できた。
薄暗くなってきているので、ここから見ると
カラフルとは言えない。
でも、間違いなくカラフルな屋根の家だ。
恐らく、夕食の時間帯なのだろう。
カラフルな屋根の家にある煙突からは、
何かを焼いているのか、白い煙がモクモクと
出ているようだった。
そこには、生活、生きる活動を
感じることができた。
フランクさんと白い魔女は、その家で、
生きているのだ。
そんなことを丘の上の家から感じて
いた。
そうしているうちに、辺りはさらに
暗くなっていく。
カラフルな屋根の家から発する灯りだけが、
私には見えていた。
【終わり】
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