皆さま
おはようございます。
「私たちの記憶を取り戻す物語」です。
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「私たちの記憶を取り戻す物語」
~コーヒー畑が露わになる~
私は、英国紳士のフランクさんと白い魔女とで、
丘の道を上っていた。
そう、今は、かつてあったコーヒー畑に
向かっているのだ。
道は、上りになっていて、遠くの方に
光が射し込んでいる。
そこが、まさしくコーヒー畑があった
場所に違いなかった。
そこで、視界が開けるはずなのだ。
私もフランクさんも白い魔女も、そのことを
わかっていた。
私は、楽しみだった。
フランクさんが分けてくれたコーヒー豆、
それを自分で淹れて飲んだコーヒー。
味や香りはもちろんのこと、それを飲んでから、
今までの常識では考えられないようなことが
起きたりもした。
不思議体験が自慢というわけではないが、
常識を覆すには、そうした体験が私には
必要だったのだろう。
そのコーヒー畑は、いったいどうなって
いるのだろうか。
フランクさんの性格を想像すれば、一度、
離れるわけだから、綺麗に刈り取って、
更地のような状態にしているような気がした。
初めてコーヒー畑を見たとき、綺麗に
生えそろっていたことを思い出す。
そうして、私たちは歩を進め、光が射し込む
その開けた場所にたどり着いた。
目の前には、コーヒー畑のあった場所が
広がっていたのだ。