皆さま
おはようございます。
「私たちの記憶を取り戻す物語」です。
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「私たちの記憶を取り戻す物語」
~カラフルな屋根にした理由とは~
私は、一番聞きたかったことの答えは、
聞くことができたことにして、もう少し
聞きたいことがあることに気が付いた。
私が今いるカラフルな屋根の家、ここに
住んでいる英国紳士のフランクさんと
白い魔女。
私は、フランクさんがこちらを見ている
うちに、聞くことにした。
「どうして、この家はカラフルな屋根なのですか?」
私は、これが一番聞きたかったことでは
ないというニュアンスをできるだけ含めずに
聞いてみた。
フランクさんは、おっという表情をして、
うれしそうにしているように感じた。
「実は、その質問をこの家を作ったときから」
「心待ちにしていました」
どうやら、フランクさんはこの質問を
待っていたらしい。
フランクさんは、うれしそうに答えてくれた。
「私は、空が好きなのです」
「飛行機に乗ることも好きです」
「空の一部になった気持ちになるからです」
私は、一気に話すフランクさんも珍しいなと
思いながら、うなずいて聞いていた。
「できれば、その空からこの家が、見えたら」
「素敵だなと思ったのです」
「ただ、それだけなのです」
「空から見える家」
「飛行機で上空から見える景色」
「たまに家が見えている時があるでしょう?」
「この家もそうして見えたら、いいなと」
「できるだけ屋根をカラフルにしたのです」
「でも、まだ、私も上空から見ることが」
「できません」
フランクさんは、それでもうれしそうだった。
私は、一言気の利いたことでも言いたい
気分だった。
「でも、私の家からは、このカラフルな屋根が」
「よく見えますよ」
フランクさんは、それを聞くとなんだか
とてもうれしくなったのか、満面の笑みを
浮かべていた。
白い魔女は、そのやり取りを、優しい
表情で見届けている。