皆さま
おはようございます。
「私たちの記憶を取り戻す物語」です。
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「私たちの記憶を取り戻す物語」
~ここはどこなのだろうか?~
私は畳の匂いがしなくなっても、
眠たいままだった。
眠たいというより、目が開けられず、
でも、なんとなく意識がある状態だったのだ。
まどろみの中にいるような感覚
だった。
そうして徐々に、私というものを
感じ始めていたのだ。
私が戻ってくるような感覚。
それは、時間というものがあったと
すれば、相当な時間を費やしたように感じる。
そうして、徐々に、私は今どこかに
横たわっていて、静かな場所にいる。
遠くで鳥のさえずりが聞こえてきて、
木々の葉がこすれる音がする。
感覚が研ぎ澄まされていく、この世界で
必要だからと言わんばかりに、強調
されているかのようだった。
ここは、いったいどこなのだろうか?
私は、直前まで畳職人だったし、その前は、
長くて広い大きな道沿いに暮らす人でもあった。
それらは、あっという間に通り過ぎて
いったのかもしれない。
気が付けば、今、私は、その場所で、
横たわっている。
まだ、目を開くタイミングではなさそうだ。
身体は、懐かしいシーツの感覚を肌で感じて
いるようだった。
耳も聞き覚えのある音が、聞こえてきて
いる。
でも、匂いまではわからなかった。
ここは、いったいどこなのだろう?
私は、目が開くようになるまで、そのばで
自分を取り戻していった。