皆さま
おはようございます。
「私たちの記憶を取り戻す物語」です。
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「私たちの記憶を取り戻す物語」
~それでは、丘を下りましょう~
私が、妻の横顔を見たときだった。
妻は、納得したような表情を
浮かべて、私に言うのだ。
「それでは、丘を下りましょう」
妻は、ここがどんな場所なのか、私にとって
どんな場所なのかを知っているかのよう
だった。
私が、何かを悟ったタイミングを知ったから、
私に丘を下りましょうと言ったのかもしれない。
そして、私たちは、丘をゆっくりと
下っていくことにした。
下りは下りで、上りとは違う景色で
私たちを楽しませてくれたのだ。
上りでは見かけなかった、リスなどの
小動物が私たちに近寄ってきた。
なぜだかわからないが、小動物たちが、
何かを祝福してくれているようだった。
新たな門出を祝ってくれている
のかもしれない。
「こんなにリスが近寄ってくるのは珍しいわ」
妻は、感心したように、そう言った。
私には、その意味がなんとなく
わかったような気がしていた。
そして、丘を下り終わろうとすると、
何か世界観が変わったのか、時空が
変わったのか、わからないが、いつもと
同じ感覚に戻ってきた。
妻と何気ない会話を楽しみ、夕食を
どうするかで、盛り上がった。
夕食時に、お酒を飲もうかなんて
話していた。
私も妻も、その時を楽しんでいる
ようだったのだ。
そして、私たちは、話しながら
歩き続け、家にたどり着いた。
「今日は楽しかったわ」
妻が、うれしそうに、私にそう
語り掛けた。
私も、いつものように、
「とても楽しかった」
「かけがえのない時間を過ごすことができた」
そんな風に妻に伝えた。
とても長い一日だった。