皆さま
おはようございます。
「私たちの記憶を取り戻す物語」です。
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「私たちの記憶を取り戻す物語」
~自然と共に生きる~
私と妻は、昨晩、日本酒らしきお酒を
楽しみ、少し夜更かしをした。
だからといって、朝は自然と目が
覚めたのだ。
少しくらい遅くなってもいいと思って
いたが、身体が自然と起きた。
そして、それは、妻も同じだった。
むしろ私より早く起きていた。
そうして、私たちは、昨日は楽しかったと
少し前の思い出を振り返っていく。
私は、今日は、どんな一日になるのだろうと
なんだか楽しみになっていた。
妻は、私に言った。
「今日は、少し遠くまで出かけてみましょうよ」
私は、それが何を意味しているのかは、
よくわからなかったが、「そうしよう」と
言った。
私と妻は、それぞれに身支度をして、
出かけることにする。
いつものように、広くて長い大きな道を
歩いていった。
いつものように、行き交う人たちと笑顔で
挨拶を交わす。
妻が、大きな荷物を渡されていたが、
「今日は、遠出するのよ」と言って、
断っていた。
それでも、相手は嫌な顔せずに、
「そうだったのね、また会ったときに」と
言って、去っていく。
しばらく歩いていくと、私の知らない道に
出ていた。
緩やかな坂道になっていて、ちょっとした
山道とも言えた。
「来たことがあるような・・・」
私は、胸の中に、そのことを感じている。
でも、はっきりと思い出すことは
できなかった。
その緩やかな坂道は、自然に溢れていた。
木々が生い茂り、風は吹き抜け、どこかで
せせらぎの音もする。
動物たちの呼吸の音も聞こえてきそう
だった。
そして、太陽の光は、木々の間を
すり抜け、所々地面を照らしていく。
太陽の光にも何か音がしているような
錯覚に陥っていた。
何もかもが、調和が取れている。
そんな感覚だった。
この道を歩いていると、焦りや不安を
感じることなどあり得なかった。
私は、元いた世界ではそうした感覚は
当たり前にあったが、妻はどうなのだろう?
このような環境で過ごしていたら、
きっと、そうした感覚はないのかも
しれない。
私だってそうなのだから。
妻は、小さな手のひらを空に向けて、
大きく深呼吸をしていた。
気持ちが良さそうだった。
そんな姿を見ていたら、なんだか、
私は、涙が溢れてきた。
もちろん、悲しさなんかではなかった。
それだけはわかった。
そして、もうひとつわかったことが
ある。
「この世界は、自然と共に生きているのだと」