皆さま
おはようございます。
「私たちの記憶を取り戻す物語」です。
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「私たちの記憶を取り戻す物語」
~あなた本当に少年ですか~
私は、妻と少年と三人で床に就いて
いた。
そして、こんな慣れないシチュエーションに、
眠れないだろうかと思ったが、私はすぐに
眠りに就く。
妻も少年も寝ているようだ。
私も寝ているが、妻と少年の寝息が交互に
聞こえるような気がしていた。
私は、眠っているはずだが、そんな状況が、
ずっと続いている。
眠っているはずなのだが、周囲の音が
どうも明瞭に聞こえてくるのだ。
どれくらいの時間が経ったのだろうか。
その時は突然にやって来た。
眠りに就いているはずの私に、声が
聞こえてくるのだ。
それは、明らかに妻のものではない。
ということは、少年だろうか。
少年の声は、声変わりをする前の
透き通るような声だった。
だが、今聞こえてくるのは、少しどころか
随分と大人びた声だったのだ。
「あなた本当に少年ですか?」
そう聞きたくなったが、私は眠りに就き、
話すことはできそうになかった。
少年らしき人物は、やはり、何かを
話しているようだ。
しかも、私に伝えようとしているらしい。
聞こうとするのだが、私の意識もいったり
きたりしているのか、少年らしき人物の
声を最後まで聞くことができずにいた。
でも、少年らしき人物は、何度も何度も
私に呼びかけてくれているような気がする。
「そのまま、そのまま聞いてください」
やっと、私は、少年らしき人物の声を
言霊を捉えることができた。
私は、力を抜いて、その言霊の続きを
仰向けになって待った。