皆さま
おはようございます。
「私たちの記憶を取り戻す物語」です。
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「私たちの記憶を取り戻す物語」
~今まで培ってきたものは、役に立たなかった~
私は、新たな一日を過ごしていた。
妻とふたり、過ごした。
そこは、初めてきたはずなのに、
とても居心地がよかったのだ。
焦りや不安、恐怖感もなかった。
時間に追われるという概念が、この世界には、
存在しないのかもしれない。
それくらい、私は、ゆったりと
過ごしていた。
そして、私は、この世界では、今まで
培ってきたものは役に立たなかったと
感じることになった。
感じずにはいられなかった。
今まで培ってきたもの。
その多くは、よくわからない基準を
目指し培われたものだった。
人より順位を上げること、お金を稼ぐために、
気が付けば競争させられていたのだ。
それは、この世界ではまったくもって
必要なくなっていた。
私は、今までの世界でもどちらかと言えば、
そうした競争の世界からは抜けていたように
思っていた。
でも、私にも充分に残っていたことが
わかったのだ。
この世界では、もうそれらは不要になって
いた。
だから、とても居心地がよかったの
だろう。
ふと、妻に声を掛けられた。
「お夕飯はどうするかしら?」
私は、反射的に妻の顔が目に入った。
一瞬だったが、白い肌と目の形が、
白い魔女と重なり合った。
それは、偶然だろうか。
もしかしたら、あの昨日泊まりにきた
子どもは・・・なんて考えると、再び
この世界が楽しくなってきた。